毎週木~金曜は、既に解散してしまった八軒自然科学クラブについて書いています。
八軒自然科学クラブで活動する時には、注意しなくてはならない「敵」がいます。刺して血を吸うアブやカ、毒性の強いスズメバチ、触るとかぶれるツタウルシ、噛まれたら病院行き確定のマムシ…など、色々な「敵」がいます。
しかし、活動そのものを中止させられるほど危険な「敵」と言えば、羆(ヒグマ)でしょう。
令和5年度は、北海道のあちこちにヒグマが出没していると報道されています。道東の方では、ヒグマに襲われて亡くなられた方もいます。そして、このヒグマ、八軒自然科学クラブが活動する辺りにも居るのです。
これまで紹介した春香山にも、穴滝周辺にも、奥手稲の辺りにもヒグマは出没します。「ヒグマ注意」の看板も、これまでに何度も見た事があります。
ただ、出没する頻度と最も近い出没時期を検討した上で、おそらく大丈夫だろう…と思えた時は活動していました。これは、「ちょっとでもヒグマと遭遇する危険性があるなら中止する」となると、八軒自然科学クラブの活動が成立しないからです。それくらい、ヒグマは札幌市や小樽市の近郊の山に居ます。
それでも、出没する頻度が高い上、活動予定日に近い日に出没したため、活動を中止せざるを得なかった時もあります。何せ、野田サトル先生の『ゴールデンカムイ』に出てくる通り、活動中にヒグマと遭遇してしまったら、良くて大怪我、悪けりゃ死ぬ覚悟をしなくてはなりませんから。
解散するまでの間、八軒自然科学クラブでヒグマと遭遇しなかったのは、本当に良かったと心から思います。