毎週水曜は八軒自然科学クラブの思い出話を書いています。今回も、蘭越町名駒(ナゴマ)で行われたサマーキャンプについてです。
名駒では、旧名駒小学校という、とってもゴージャスな建物を使用できる事になりました。次の問題は、どこでどう炊事をするか…です。
名駒の周辺には、炊事の出来るような河川はありません。周囲には水路が縦横に走っていて、確かに水は潤沢にありますが、これらは全て農業用水です。勝手に使った事で、世に知られた「蘭越米」に悪影響を及ぼしては大変です。
幸い、キャンプ地としている旧名駒小学校は水道が使えます。そこで、水道の水をホースで校庭まで引っ張る事にしました。これで水は確保です。
次の問題は、どうやってカマドを組むかです。河原ではないので、カマドに使えそうな石はありません。その事を蘭越町に相談すると、蘭越町主催の子供キャンプで使用するコンクリートブロックを、キャンプ中は貸してもらえる事になりました。
最後の問題は、どうやって燃料を手に入れるかです。森林があれば倒木を運んで何とかしますが、旧名駒小学校の周辺には森林がありません。これも相談すると、蘭越町の町有林や街路樹を伐採した時に、旧名駒小学校の敷地内に、それらの樹木などを置いておいてもらえる事となりました。
こうして行われたサマーキャンプの炊事…めちゃめちゃ楽でした。
まず、ブロックを組んでカマドにするので、カマドが安定しています。大きさなども自由に変更できるので、効率的に鍋などを加熱出来ます。
燃料の薪も、集積された場所に行けば選び放題です。手頃な大きさや太さの樹木を選び、カマドの近くまで運んでから、ノコギリやナタで切ったり割ったりするだけなので、ほとんど手間がかかりません。
何より、宿泊してる場所から徒歩5分以内の校庭で行ってますから、起床したら直ぐに炊事を始められます。忘れ物があったとしても、30分かけて宿泊場所まで戻る必要ありません。
サマーキャンプを名駒で行うようになり、本当に炊事は楽になりました。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。