金曜は月~木曜のテーマに入らない内容です。今回は、人生で初の歌舞伎の観劇について書きます。
令和6年11月6日(水)、札幌市の教育文化会館大ホールで行われた歌舞伎公演を観劇してきました。元々は行くつもり無かったのですが、実家の母が「歌舞伎を観たい!」と言っているので、安全確保の為に付き添って行く事にしたのです。
今回の演目は、まず最初に「ご挨拶」。これは、おそらく今回の座長である萬屋の中村隼人さんが行いました。何と、本来は写真撮影禁止なのに、「今から写真を撮ってイイですよ~」と撮影OKタイムがありました。凄いファンサービスです。
次に、「双蝶々曲輪日記(フタツチョウチョウクルワニッキ)」から「引窓(ヒキマド)」。これは、世話物(簡単に言うと人情話ってなるでしょうか)だそうで、典型的な感じの歌舞伎となっています。
最後は、新古演劇十種の内から「身替座禅(ミガワリザゼン)」。これは、狂言を基にした歌舞伎で、通常の歌舞伎のセットではなく、能舞台に似せたセットを使って演じられます。
時々テレビで観て思っていたのですが、今回、実際に生の舞台を観て再確認した事が、「所作が美しい」って事です。特に凄いのが、「身替座禅」に登場した侍女役の動きです。男性が演じているのに、女性が演じているかの様な美しい動き。男役の太郎冠者は男っぽい動きだっただけに、くっきり違いが見えて、「凄いなぁ」と感じました。
凄いと言えば、「身替座禅」の1場面。顔が見えない様に、衣を頭の上に掛けてじっとしていたのですが、とにかくコレが凄い。腕を伸ばしたまま、手を頭より上の位置で止め、じっと動きを止めているのです。ぷるぷるしないで演じ続けていたのは、本当に見事としか言いようがありません。
そして「引窓」。世話物なので退屈かも…と心配していたのですが、案外面白かったです。とは言え、平日なので仕事の疲れが溜まっており、途中、ちょっぴりウトウトしてしまいました。…って、いや、面白かったんですよ。本当に。全9段の内の8段目なので、続き(9段目)が気になって、気になって仕方ありませんでした。
それと、有料で貸し出してくれる音声解説が便利でした。要所要所で短く解説してくれるので、歌舞伎初心者の私でも内容を理解する事が出来たのです。「引窓」を面白く感じた要因の一つは、間違いなく音声解説でしょう。
ただし、片耳が塞がれる上に、舞台の台詞と音声解説の両方を聞かねばならないので、台詞は聞きにくくなります。そこが弱点と言えるでしょうか。
なかなか面白かったので、体調が万全の時に、また観に行きたいなぁ…と思っています。出来れば、その時は、幕の内弁当などを食べながら観てみたいものです。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
令和6年11月6日(水)、札幌市の教育文化会館大ホールで行われた歌舞伎公演を観劇してきました。元々は行くつもり無かったのですが、実家の母が「歌舞伎を観たい!」と言っているので、安全確保の為に付き添って行く事にしたのです。
今回の演目は、まず最初に「ご挨拶」。これは、おそらく今回の座長である萬屋の中村隼人さんが行いました。何と、本来は写真撮影禁止なのに、「今から写真を撮ってイイですよ~」と撮影OKタイムがありました。凄いファンサービスです。
次に、「双蝶々曲輪日記(フタツチョウチョウクルワニッキ)」から「引窓(ヒキマド)」。これは、世話物(簡単に言うと人情話ってなるでしょうか)だそうで、典型的な感じの歌舞伎となっています。
最後は、新古演劇十種の内から「身替座禅(ミガワリザゼン)」。これは、狂言を基にした歌舞伎で、通常の歌舞伎のセットではなく、能舞台に似せたセットを使って演じられます。
時々テレビで観て思っていたのですが、今回、実際に生の舞台を観て再確認した事が、「所作が美しい」って事です。特に凄いのが、「身替座禅」に登場した侍女役の動きです。男性が演じているのに、女性が演じているかの様な美しい動き。男役の太郎冠者は男っぽい動きだっただけに、くっきり違いが見えて、「凄いなぁ」と感じました。
凄いと言えば、「身替座禅」の1場面。顔が見えない様に、衣を頭の上に掛けてじっとしていたのですが、とにかくコレが凄い。腕を伸ばしたまま、手を頭より上の位置で止め、じっと動きを止めているのです。ぷるぷるしないで演じ続けていたのは、本当に見事としか言いようがありません。
そして「引窓」。世話物なので退屈かも…と心配していたのですが、案外面白かったです。とは言え、平日なので仕事の疲れが溜まっており、途中、ちょっぴりウトウトしてしまいました。…って、いや、面白かったんですよ。本当に。全9段の内の8段目なので、続き(9段目)が気になって、気になって仕方ありませんでした。
それと、有料で貸し出してくれる音声解説が便利でした。要所要所で短く解説してくれるので、歌舞伎初心者の私でも内容を理解する事が出来たのです。「引窓」を面白く感じた要因の一つは、間違いなく音声解説でしょう。
ただし、片耳が塞がれる上に、舞台の台詞と音声解説の両方を聞かねばならないので、台詞は聞きにくくなります。そこが弱点と言えるでしょうか。
なかなか面白かったので、体調が万全の時に、また観に行きたいなぁ…と思っています。出来れば、その時は、幕の内弁当などを食べながら観てみたいものです。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。