「向上的に変容させる授業」ですが、年に2~3回くらいなら私でもできます。これは、自分の実力で授業を行う事ができたと言うよりは、偶然の産物と言った方が良いでしょう。ですから、例えば研究授業や公開授業で、狙って「向上的に変容させる授業」を行う事は極めて難しいです。
A級教師は、ある程度は狙って「向上的に変容させる授業」を行う事ができます。そのため、研究授業や公開授業を行った場合、8割以上は「向上的に変容させる授業」となります。つまり、これがA級教師とB級教師の差となる訳です。
これまでA級教師とB級教師について語ってきましたが、こう考えるようになった大きな理由があります。それは私が、「この方こそA級教師だな」と感じる方々と出会ってきた…という事です。中でも、最も私に影響を与えた…いえ、現在も影響を与え続けているのが、千葉県にお住まいの野口芳宏先生です。
いずれ、野口先生についても語らせていただきたいと思っています。ただ取り敢えず、A級教師とB級教師について語るのは、ここまでとしたいと思います。