以前(R5.7.10)告知した通り、月~水曜は学校教育に関する話を書いています。今回は、私の学級で行っている俳句活動について紹介します。
何年も前から私の学級では、学級づくりの核の一つとして俳句活動を行っています。この俳句活動、大きく二つの活動から成り立っています。
1.話す聞く活動→俳句の音読・暗誦
2.創作活動 →句作と句会ライブ
今回は、2の創作活動について書いていきます。1については、また別な機会に書きます。
創作活動は、大きく次のような流れで進めています。
① 毎週末、その週を振り返って「俳句のタネ」を記録させる。
② 毎月末、その月に作った「俳句のタネ」と「季節の言葉(=季語)」とで俳句を作らせる。
③ 俳句を作った翌日(正しくは「翌営業日」)に句会ライブを行って表彰する。
上記「俳句のタネ」とは、上五+中七または中七+下五の十二音で書かれた言葉です。その週の出来事を振り返って書くので、例えば鉄棒をした週であれば、「てつぼうでさか上がりした」とか「きょうもできないさか上がり」などと書きます。私の学級では、それを俳句のタネを書く学習カードに書きためていきます。
月末には、概ね三~四つの「俳句のタネ」があるはずなので、その中から一つを選んで「季節の言葉」と組み合わせる形で句作させます。「季語」ではなく「季節の言葉」と呼んでいるのは、札幌では光村図書の国語の教科書を使っており、その中に「季節の言葉」という単元があるからです。できるだけ教科書と結び付ける事で、学習内容の広がりや深まりをねらっています。
「季節の言葉」は、毎回、担任の私が5種類くらい選び、その中から自分で合うと思った言葉を子供たちが選びます。例えば、先程の「俳句のタネ」を書いた子が「くものみね」を選んだとすれば、「てつぼうでさか上がりしたくものみね」とか「くものみねきょうもできないさか上がり」となる訳です。
なお、この句作については、TV番組「プレバト」で有名な夏井いつき先生の『俳句の授業ができる本 創作指導ハンドブック』(三省堂)に詳しく出ています。ただ私は、その本を読む前に、小山正見先生の『発見!感動!創造!どの子もできる10分間俳句』(学事出版)で方法を学びました。
長くなったので、句会ライブについては明日以降に書かせていただきます。