エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

令和5年度の2学期開始!

2023-08-21 04:30:00 | 教育

 毎週月~水曜は、学校教育について書いています。今回は、今日(R5.8.21)から始まる新学期について書きます。

 私が勤務している地域は、概ね25日間ずつ夏休みと冬休みがあります。「概ね」と書いたのは、長期休みが何曜に始まり、何曜で終わるかによって変わるからです。基本は25日間ですが、土日の挟まり具合によっては27日間くらいになる事もあります。

 さて、新学期の話です。新学期の第一声…ここ十年以上、私が言う言葉は決まっています。

 あ、子供たちが教室に入ってきた時の言葉ではありません。教室に入ってきた子供たちには、普通に「おはようございます」と言います。そうではなく、欠席した子以外の全員がそろった時に言う言葉です。

 私のブログを読んでくださってる方は、もう分かると思いますが、

「無事に全員がそろってくれて、本当に嬉しいです。生きていてくれて、どうも、ありがとう」

…と言います。以前(R5.7.31&R5.8.1)書いた、夏休み前に必ず行う指導に対応させた言葉です。

 これは本当に、心から、そう思って言っています。実際、この夏も、子供が事故に遭って亡くなるというニュースが幾つもありました。そこから考えれば、全員が生きて2学期を迎える事が出来たのは、夏休み前に指導した事を子供たちが守ろうと頑張った…そう考えているからです。

 そんな訳で、今日から2学期が始まります。楽しい事ばかりでなく、大変な事やキツい事も多々あるでしょうが、そんな状況も全部楽しみ尽くすつもりで、また頑張っていこうと思います。

 最後に、この最終段落まで読んでくださり、本当にありがとうございます。今日または明日、貴方が良い一日を過ごせるよう願ってます。

 

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札幌木鶏クラブ8月例会

2023-08-20 04:30:00 | 自分

 日曜は、月~土曜には当てはまらない内容を書いています。今回は、私が学びの場の一つとしている、札幌木鶏クラブの8月例会について書きます。なお、札幌木鶏クラブについては以前(R5.7.23)のブログを御覧ください。

 今回のブログでは、令和5年8月17日(木)に開催された、札幌木鶏クラブ8月例会での学びについて書きます。

 実は、札幌木鶏クラブにとって8月例会は特別な例会です。通常は、お茶などを飲みながら語り合うのですが、8月例会だけは飲み放題のコース料理を食べながら語り合う、通称「ビール例会」だからです。「ビール例会」と通称されていますが、別にビールだけの飲み放題ではありません。私の隣席だったB先生は赤ワインを飲んでいましたし、いつも辛口なM先生はウイスキーを楽しんでいたようです。

 そんな訳で、飲み始めの頃は普通に語っていますが、ほろ酔いになる中盤くらいから盛り上がってきます。例会終了の頃になると、語る方も熱い、聞く方も熱い、超盛り上がり状態で終わります。皆さん、「来年のビール例会が楽しみだねぇ」と言って解散となる、正に札幌木鶏クラブの名物例会です。

 それで今回の8月例会ですが、『致知』8月号の特集が「悲愁を越えて」だった事もあり、皆さん重ための語りが多かったです。親戚が病に倒れ、それを家族の支えで乗り切った話をされたB先生。御両親の話から、人間の生き死にについて語られたO先生。御自身の金銭的な苦労から、奥様の素晴らしさを語ったN先生(…あれ? もしかしてノロケ話だったのかも…)。本来は、しんみりした話になるのでしょうが、そこはビール例会。しんみりしつつも、語りの最後は盛り上がって終わっていました。

 これらの話をまとめると、S先生の語った、「私は8月15日生まれなので、誕生日が近づくと終戦や原爆について考えさせられてきた。それだけに、8月号で百歳の方が苦労して生きてこられた話を読んで、自分も一日一日を大切にして生きていこうと思った」という言葉に集約されるように思います。私も、まず目の前の一日を全力で生き抜こう…そう学んだ8月例会でした。

 最後になりましたが、会場のネストホテル札幌さんには大感謝です。諸物価高騰の今時、かなり安い会費で飲み放題7品のコース…しかも結構なボリュームでした。本当に、ありがとうございました。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

 

 

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不思議と元気が出る『無職転生』

2023-08-19 04:30:00 | ライトノベル

 土曜は、ブログ中最も人気の無いライトノベル語りです。

 今回は、本編だけで全26巻(完結)という超大作『無職転生』です。私なんて、最初の3巻くらい読んで大ハマリし、残り全巻を大人買いしたため、一時期とっても貧乏になった程です。

 引きこもりだった主人公は異世界に転生し、「今度の人生はしっかり生き抜こう」と決意して、様々な出会いと別れを繰り返しながら生きていく…ざっくり言うと、そんな物語です。もちろんライトノベルなので、冒険あり、戦闘あり、お色気ありで展開していきます。

 で、この『無職転生』の最もオススメな部分を語るなら、「読むと何故か、不思議な元気が出る。だから読め!」です。

 実は、この『無職転生』、全体的なムードは少々暗めです。主人公ルーデウスは懸命に努力していますが、失敗してしまう事は少なくないですし、大切な人を失う場面もあります。チート能力で危機を突破し、基本的にハッピーエンドが多いライトノベルの世界では、どちらかと言えば挫折の多い人生と言えるでしょう。

 当然、主人公ルーデウスは落ち込む事も多いですし、反省ばっかりしています…が、最後は必ず立ち上がります。「今の自分に出来る事を、一つずつ片付けていこう」と心に刻んで…です。

 これがイイんだよなぁ~。

 私も同じですが、人生なんて思い通りにならない事ばかりです。失敗なんて、誰でも数え切れないくらいあるでしょう。だから、『無職転生』の主人公ルーデウスには感情移入しやすいのだと思います。そして感情移入しているからこそ、主人公ルーデウスが立ち上がる様子に元気づけられ、「俺も頑張ろう!」と思えるのでしょう。

 あ~、書いてたら読みたくなってきた。 (^o^)

 最後に、この最終段落まで読んでくださり、本当にありがとうございます。今日または明日、貴方が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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ココで刺すなよ!

2023-08-18 04:30:00 | 野外活動

 木・金曜は、もう解散してしまった八軒自然科学クラブの思い出を書いています。昨日(R5.8.17)のブログを書いている内に思い出した事があるので、それを今回は書きます。

 以前(R5.6.19)、サマーキャンプの最後に砂防ダムの横を登る…という事を書きました。とても急な斜面を、両手でザイルをつかみ、両足を踏ん張って登っていきます。

 その、みんな必死になって登っている時、やってくるのがアイツ…キンイロアブです。昨日、書いたアイツです。

 キンイロアブにとって、両手両足を使えないというザイル登り状況は、最高の攻撃時間…いや、食事時間でしょう。どれだけ刺されて痛くても、ザイルから手を離して追い払う事は出来ません。我慢して、登っていくしかないのです。

 そう分かっている訳ではないでしょうが、やたらと激しく攻撃してきます。ふくらはぎや太股、腕など、いつもと同じ部分も刺してきますが、肩や脇の下、首筋など、刺されると力を入れにくい部分を刺してくる事も多いです。

 本当に、もう、「ココで刺すなよ!」と叫びたくなります。

 でも、そんな事をしても攻撃は止まりません。だから、歯を食いしばって登るしかないのです。く~、辛い!

 ちなみに、キンイロアブは天候により出現数が変わります。晴れていると大量発生し、曇っていると少なくなり、雨だと大幅に減ります。雨の中、ザイルをつかんで登るのは大変ですが、キンイロアブに刺されなくて済む点だけは、とても助かります。

 晴れたら痛い、雨なら辛い…「前門の虎、後門の狼」か!

 最後に、この最終段落まで読んでくださり、本当にありがとうございます。今日または明日、貴方が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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アブは痛い

2023-08-17 04:30:00 | 野外活動

 毎週木・金曜は、八軒自然科学クラブについて書いています。今回は、先週木曜(R5.8.10)の羆(ヒグマ)ほどではないですが、厄介な敵について書きます。

 死ぬ危険はほとんど無いですが、かゆかったり痛かったりして面倒なのが、アブやカです。様々なアブやカが襲ってきますが、最も印象に残っているのはキンイロアブです。

 その名の通り、キンイロアブの体は金色です。目は、キラキラ輝く緑色です。大きさは1cmくらいです。アブの仲間では、かなり綺麗な方でしょう。

 しかし、このアブは噛まれると猛烈に痛いのです。スズメバチに比べりゃ大した事はありませんが、「ちくん」ではなく「ぢぐん」と言う感じの痛さです。う~ん、伝わるでしょうか。

 このキンイロアブ、札幌や小樽でも見かけますが、圧倒的に多いのはサマーキャンプで沢歩きをしている時です。体が金色なので、太陽の光が反射して飛んでるのが分かるのですが、まぁ、呆れるくらい沢山のキンイロアブが飛んでいます。キラキラとした金色の光が、何筋も何筋も見えるのです。

 そして、ほんの少しでも油断すると、パッと体に着陸し、布の有無に関わらず噛みついてくるのです。Tシャツどころか、厚手のジーンズでも関係なしです。

 虫除けスプレーなんて、どんどん汗で流れてしまうので、ほとんど効果がありません。蚊取り線香や虫除けパッチなどを使う子もいましたが、油断していたら噛まれてしまいます。だから、牛の尻尾みたいに、手を振り回して追い払うくらいしか、噛まれないようにする方法はありませんでした。

 私の場合、サマーキャンプで沢歩きをした後は、概ね8~10ヶ所くらい噛まれていました。いや、本当にウザい相手です。

 最後に、この最終段落まで読んでくださり、本当にありがとうございます。今日または明日、貴方が良い一日を過ごせますよう願ってます。

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B級教師でイイ

2023-08-16 04:30:00 | 教育

 月~水曜は、学校教育について書いています。今回は、久しぶりにB級教師について書きます。

 このブログでは、よくA級教師とかB級教師とか書いています。これは別に、B級教師を馬鹿にするつもりで書いているのではなく、教師の力量には差があるという事実を書いているだけです。そして私は、全ての教師がA級教師になる必要はないし、そもそも、それは不可能だ…と思っています。

 これ、例えばプロ野球の選手で考えてみてください。プロ野球選手の全員が、大谷翔平さんと同じ事が出来る訳ではありませんよね。大変申し訳ありませんが、生まれついての才能にも差があるし、行っている努力にも差があります。だから、大谷選手と他の選手では出来る事に差がある訳です。

 教師も同じです。教師としての才能にも差があるし、行っている努力にも差があります。だから当然、教師としての力量にも差が出てきます。

 「だったら、全ての教師が努力すればイイのでは?」と思われるでしょう。その通りです。実際、私も若い頃は努力しました。

 でも、その内に分かったのです。普通に努力したくらいでは、とてもA級教師になるのは無理だ…と。

 A級教師の方々の努力は、もう信じられない程です。土日は朝から晩までセミナーに行き、下手したら平日の夜もサークルやセミナーがあります。月に読む本の代金は、おそらく2万円なら少ない方です。昨今なら、ネットやSNSからも学んでいるかもしれません。普通の方が見たら、家庭をないがしろにしていると思われる事でしょう。

 若い頃の私も、かなり頑張っていたと思います…が、残念ながら才能が低すぎました。才能の無い私がA級教師になろうと思ったら、全てを犠牲にして教師力を高める努力をせねばなりません。とは言え、既に家庭には多大な迷惑をかけています。

 そんな自分を振り返り、ある段階から私は、「全ての教師がA級になるのは不可能だ。だから、自分はB級教師でイイ。その代わり、B級教師として出来る精一杯の事をやろう」と考えるようになったのです。

 まぁ、努力する事から逃げてるだけかもしれませんが…。 (^_^;)

 最後に、この最終行まで読んでくださり、本当にありがとうございます。今日または明日、貴方にイイ事がありますように。

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攻撃的な子

2023-08-15 04:30:00 | 教育

 月~水曜は、B級教師の立場から見た学校教育について書いています。昨日(R5.8.14)のブログを書いている内に思い出した事があるので、それを今回は書きます。

 学級内には様々な子がいて、だからこそ学級指導は面白い…そう、私は考えています。「貴方は貴方のままでイイんだよ」とか「この学級に貴方が居てくれて良かった」と子供たちに言った事も、一回や二回ではありません。数え切れない程あります。

 しかし正直に言うと、これは改善してほしい…と、心の底から願う子がいます。それは、他の子に対して攻撃的な子です。

 ここで言う「攻撃的」には、もちろん、他の子に暴力を振るう子が含まれます。その他に、他の子に意地悪(いたずら)をする子も含まれますし、悪口を言う子も含まれます。当然ながら、この様な子がいると、学級内でトラブルが絶えなくなります。

 実は、教師に出来る事は極めて限られています。他の子に対して攻撃的な子に対しても、出来るのは、注意したり説得したりなどの「言葉による指導」がほとんどです。職員室へ連れていくなどの方法もありますが、職員室で何が出来るかと言えば、やはり「言葉による指導」だけです。他に、保護者に連絡する方法もありますが、これは結局、指導を保護者に押しつけるだけで、あまり効果的とは言えません。

 もちろん、殴ったり蹴ったりしている場合、直接的に腕や足をつかまえて止める事はできます。ただ、その場合でも他の子への暴力を止めるだけで、暴力的な行為そのものを止める事はできません。だから、止めようとして殴られたり蹴られたりした事は、私も含め少なくない数の教師が経験している事です。

 そのため、他の子に対して攻撃的な子がいて、学級内でトラブルが絶えない状態になると、教師としては心の安まる時がありません。常に気を張っていなければなりませんし、被害にあっている子の保護者からの連絡にも対応せねばならないからです。その様な保護者の気持ちも分かりますから、「いつか怒りが爆発するんじゃないかな」…と、どきどきしながら対応しています。

 おそらくA級教師なら、他の子に対して攻撃的な子を上手に指導し、学級内でトラブルにならないように出来るのでしょう。残念ながら私のようなB級教師だと、その様な子に対して出来る事は、粘り強く「言葉による指導」を続けるだけです。その言葉が心に届いて、良い方に変化してくれる事もありますが、全く変化の見られない事も多々あります。

 そんな訳で、最初に書いたような「願い」をもってしまう訳です。

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やらなくなった俳句活動

2023-08-14 04:30:00 | 教育

 毎週、月~水曜は学校教育について書いています。以前(R5.7.24~26)、学級で行っている俳句活動について書いたのですが、今回は、その補足みたいな内容です。

 実は、以前はやっていたのに、今ではやらなくなった俳句活動があります。それは、五色名句百選カルタです。

 五色名句百選カルタは、様々な名句の中から百句を選び、それをカルタにしたものです。二十句ずつ五色に色分けされており、対戦する時には、その中の一色(二十枚)を選んで行います。対戦は基本的に二人で行い、互いの机を向かい合わせてくっつけ、自分の机に五枚ずつ二列に並べます。そして、読み手が読んだ句の書いてある札を取り合う訳です。

 この五色名句百選カルタ、絶大な効果がありました。まず、子供たちが俳句大好き状態になります。俳句を覚える早さは凄いものがあり、学級内の雰囲気も良くなりました。休み時間に五色名句百選カルタを行う会社が立ち上がる程、子供たちは五色名句百選カルタにのめり込んでいました。

 でも、今は行っていません。何故かというと、平成の末期頃からトラブルが絶えなくなったからです。

 平成の末期頃から、勝敗にこだわり過ぎる子が見られるようになってきました。その様な子は、勝つためにズルをします。当然、相手は怒ってトラブルになります。また、その様な子が負けると、激しく、いつまでも怒ります。相手の子に悪口を言ったり、乱暴をしたり…当然、これもトラブルになります。だから五色名句百選カルタをやると、毎回のようにトラブルが発生して中断させられたり、終わった後で対応に追われたりしました。

 もちろん、これは私の指導力不足が招いたのだと思います。五色名句百選カルタを開発した教育技術の法則化運動(TOSS)では、五色名句百選カルタを行う事で、学級のトラブルが減り、学級をまとめるのに役立ったという報告が多々ありました。だから、五色名句百選カルタの効果を最大限に引き出せる指導力があり、正しく使いこなす事ができればトラブルにはならなかったのだと思います。

 しかし、それだけの指導力が私にはありませんでした。そのため、五色名句百選カルタを行わない…という選択肢を選ばざるを得なかった訳です。

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違いは単なる違い

2023-08-13 04:30:00 | 自分

 日曜は、月~土曜に入らない内容を書いています。今回は、先週の日曜(R5.8.6)と同じVoicyという音声メディア…しかも、この前と同じ「田中淳子の『人材育成』応援ラジオ」に関わる内容を書きます。

 令和5年7月27日放送された「#274『違い』は『違い』であって、他者と違うことに『良い』も『悪い』もない。」は、田中淳子さんとクインテグラル株式会社の大竹諒平さんとの対談でした。

 この対談の中で紹介されていた言葉、

Difference is not right or wrong.It's just a difference. (違いは良し悪しではなく、単なる違いなのだ。)

…とても素晴らしい言葉だと思いました。

 結局、学校で発生するトラブルの大半も、私たちの生きる世界で起こる問題の大半も、違いを良し悪しと考えるから発生するのではないでしょうか。例えば、「男なのに、ピンクが好きだなんて変だ」とか、「小学生になったのに、『プリキュア』が好きだなんておかしい」とか、「みんなが『少年ジャンプ』を読んでるのに、少女マンガを読んでるなんて異常だ」とか、そういった発言からトラブルが発生する事はしばしばあります。

 でも、これらはどれも、先程の言葉から考えれば単なる違いです。「君はピンクが好きなんだ。僕は青が好きだよ」とか、「小学生になった今でも『プリキュア』が好きなんだ。私も前は好きだったけど、今は『推しの子』の方が好きだな」とか、「俺は『少年ジャンプ』が好きだけど、君は少女マンガの方が好きなんだね」とか、違いを認めれば何のトラブルにもなりません。

 大人の世界でも同じで、特に、立場が上の方が「自分のやり方が1番いい」と思っていると大変です。自分のやり方と違っている事を許容できず、自分のやり方を押しつけようとすれば…パワハラですよね。

 私たちはついつい自分を基準にして考えがちで、自分と違う物事を許容する事ができません。だから、そうならないよう自分に言い聞かせる言葉として、

Difference is not right or wrong.It's just a difference. (違いは良し悪しではなく、単なる違いなのだ。)

…は、ぜひ心に刻んでおきたい言葉だと思いました。

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コミックも名作『悪役令嬢の中の人』

2023-08-12 04:30:00 | ライトノベル

 土曜日は、私のライトノベル愛を語る日です。今回は、先週の土曜(R5.85)に続いて『悪役令嬢の中の人』について語ります。

 小説などを原作にしてマンガ化する事を、通常、コミカライズと呼んでいます。ライトノベルは、このコミカライズが頻繁に行われているのですが、マンガの出来は玉石混淆です。どちらも面白い作品もあれば、ライトノベルの方が面白い作品もあり、時にはマンガの方が面白い作品もあります。

 この『悪役令嬢の中の人』は、どちらも面白いという「玉」の作品です。

 ただし、面白さの質が原作とマンガでは異なります。マンガの『悪役令嬢の中の人』の面白さは、原作のライトノベルでは描かれていない細部を、読者の期待する通りに描いてくれる…という面白さです。

 例えば、原作では名前も登場しない魔族の商人ですが、マンガでは名前を与えられ、店構えや品揃えも分かりますし、具体的に行っている事も紹介されています。それを文章で描こうとすると描写がくどくなり、原作の面白さが失われてしまいますが、マンガだと簡単に描写する事ができます。店構えや品揃えはコマの背景として描けば問題ないですし、具体的に行っている事も、1コマか2コマ差し込むだけで伝える事ができるからです。

 また、原作では文章だけなので、ある言葉を喋っている登場人物の表情はわかりません。もちろん、表情を描写する文が書かれれば分かりますが、これまた、その様な文が多くなるとくどくなります。それがマンガであれば、台詞と表情を同時に1コマで描く事が出来ますから、簡単に表情なども伝える事ができます。

 そんな訳で、『悪役令嬢の中の人』はマンガも面白いです。ぜひぜひ読んでみてください。

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