月~水曜は学校教育について書いています。今回は、今週の月曜(R5.9.18)に書いた事の補足みたいな内容です。
様々な御意見や御指導から謙虚に学ぶべきだが、「それって本当かな?」という気持ちは忘れない方がいい…と言うのが、今週の月曜に書いたブログでした。
そう考えるのは何故か…それは「自分を守る」ためです。もう少し詳しく書くと、「様々な意見により、教育に対する自分の思想がずれたり、混乱したりしないようにする」ためです。
例えば、「授業前後の挨拶をしない」という行為があります。これには、大雑把に言えば、「無駄を省き、授業に集中させる方が効果的だし、学習規律も確立しやすい」という思想が根底に流れています。
それに対して、「授業前後の挨拶をする」という行為は、「授業の最初と最後の挨拶を徹底する事で、気持ちが切り替えられて授業に集中するし、学習規律も確立する」という思想が根底に流れています。この思想自体は間違っていないと思います…が、「最初と最後の挨拶を徹底する」の部分が甘いと、成立しない可能性が高いでしょう。
素晴らしい実践をあちこちから集めて自分の学級で実践しても、必ずしも素晴らしい実践にならないのは、実践の背景となっている思想がバラバラだからです。バラバラの思想を自分なりに統合し、「自分の思想」にしないと、どこかで綻びが出てきます。時間がかかっても、学んだ事を自分の中で消化し、練り上げる必要がある訳です。
だから、御意見や御指導からは謙虚に学ぶべきですが、「それって本当かな?」という気持ちは忘れない方がいい…そう、私は思います。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。