ロボット技術を応用して整体!篠崎技術士事務所の日記

身体の状態をコンピュータ解析し、骨盤矯正やギックリ腰などを科学的に分析する新しい整体院です。

身体の重心バランス!リサージュ図形で解明せよ!

2009-08-26 14:44:26 | 整体のできる技術士として
前回からの続き。
ここから先は先生のご指導により、特許出願中です。

患者さんの重心位置(丹田)部分に発生した、足踏み時の加速度をZMP(ゼロモーメントポイント)に変換。
積分による誤差の影響を考えずに、変位に変換する事を実施。

その結果患者さんの床面重心バランス(ZMP)が、時系列波形となって表現されました。

しかしこれでもまだ患者さんに理解しやすいとは、全く言えません。
「どうするか?」

その時ふっと、振動工学で使用されている、リサージュ図形を思い出しました。
リサージュ図形とは、X軸に発生した振動波形と、Y軸に発生した振動波形を一つの平面で表す方法です。
前後のZMPX(t)と左右のZMPY(t)をリサージュ図形で表すと・・・・



のようになりました。
画面では左手方向が前方、上方向が右重心バランスになります。
この図はやや後重心バランスになっています。
これで少しは患者さんにも分かりやすくなったと思います。



上の図は左股関節痛と左坐骨神経痛をお持ちの患者さんのリサージュ図形です。
患部の左足で重心が支えられず、バランスが右に偏り、さらに姿勢がよじれている事が確認できます。



これは慢性腰痛の患者さんのリサージュ図形です。
重心が後に大きく移動していて、常に腰部に負担がかかっている状態と推定できます。

「何とかここまでやりました。」

「ほ~ここまでやったのは大したものだ!これで患者さんの重心移動や、姿勢変化がある程度分かるようになったんだな。」

「そうですね。」

「しかしこれだけじゃ・・・まだイマイチだな・・・・もう少し科学的に分析できないか?」

「分かりました。やってみましょう。」

「おう、何か策があるみたいだな。」

「はい」