今回のルート(東静岡駅10:32発→バス→日本平→ロープウェイ→久能山東照宮→久能山下→バス→登呂遺跡→静岡駅→浜松駅14:32着~浜松駅17:20発で帰路へ)
12月の18切符の旅は今回が初めて。しかも沼津から西のJR東海在来線へ乗るのも初めて。さらに当日12月13日は小生の誕生日のため記念旅行にもなった。安い旅行だ。前日まで寒かったが、当日は快晴で昼中は日差しも割りと暖かかった。
本日最初のスタート地点の東静岡駅舎は新しく、駅前にドデカイ奇抜な外観の芸術劇場が建つ。さすがは清水エスパルス。日本平行きのバスの本数は少なく乗客もシーズンはずれのためか少ない。町外れから急な坂道をクネクネ上り20分ほどで日本平の頂上へ。展望台からは雲の上に富士山がくっきり浮かび眼下に三保の松原の海岸線がきれいに見える。快晴でよかった。近くのおばちゃんグループが喜んで富士山に手を合わせて拝んでいた。近くに赤い靴の女の子の像があり、この女の子が静岡出身で実際にはアメリカに行かず東京で亡くなったことを石碑で初めて知った。
久能山東照宮へは日本平山頂から葵の御紋のロープウェイに乗って久能山へ。久能山が東の海側に向かって下の方にあるので山の斜面を太平洋に向かって下っていく感じ。ロープウェイはかなり高度が高く下を見ると迫力がある。わずか5分で到着。出発地点が山頂なので下から見ると黄葉の山が青空に映えてきれい。
東照宮はさすがに観光客が多い。家康の遺言により二代将軍秀忠が建立した立派な建物だが、400年前の当時にこんな山の上によく造ったもんだ。相当大変だっただろう。後年建てられた日光より規模は小さいが、凝った外観や外壁、小鳥などの繊細な彫刻などは職人技が光る。ガイドさんの説明によると、大きな甕に落ちた子供を一人は梯子を掛けて助けようとし、もう一人は甕を割って子供を無事助けたという話を彫ったものが本殿正面にあるが、家康はこういう話を好んだのでここに彫ったとのこと。
本殿裏の小高いところに家康の墓「神廟」があり、家康の遺骨は日光に移さずに今もここにあると言われているとのこと。東照宮の入口の山門のところに家康の左手の手形の実物がある。家康の身長は153cmと思ったより小柄。
山門を下ったところに武田信玄の軍師山本勘助が掘ったという勘助井戸があり、蓋がしてあって井戸の中を覗くのは100円。覗く人がいるんかなあ?
帰りのバス停までは久能山のロープウェイと反対側の海側の長い石段をダラダラ下って約20分。かなり急なため九十九折になっているため膝にこたえる。ここを下から登ってくる人もいて、この人たちはロープウェイでの逆ルートでのお帰り。
ようやく下まで辿り着き、2時間に一本の12:40発のバスに乗車。乗客6名。
登呂遺跡はバスで久能山から静岡駅に向かう途中にある。表通りのバス停から歩いて10分。登呂遺跡公園に教科書に載っている弥生式住居が点在。公園敷地内はブルドーザが音を立てて工事中であちこちにロープが張られ、観光パンフの写真にような森厳とした雰囲気はまったくない。竪穴式住居の中に入ったが中はガランとして何もなく古代の感動は伝わってこなかった。この工事が終われば少しは雰囲気も変わるか?
大きな静岡駅ビルでお土産の抹茶プリンを購入。下りの14:32発の浜松行に乗車。始発のためかホームは人が一杯で車内も混雑、なかなか座れなかった。
ジュビロ磐田の本拠地を過ぎたあたりでようやく座れた。しかしどこの駅も相変わらず乗降客は多い。電車の本数が少ないからか。
約1時間ちょっとで浜松駅へ到着。本当はせっかくだから浜名湖まで行きたかったが、時間がないので断念。
浜松駅は駅前にロケットのような形の高いビルがあり目を引く。西口から歩いてお目当ての「うなぎの八百徳」へ。大きなビルだ。東口の駅前にも同じ店があったが、こちらが本店。3時近い時間帯からか店内には何組かいる程度でゆっくり座敷に座れた。お櫃うなぎ茶漬けとうな重を注文。ビールで祝誕生日!。他のほとんどの客もうなぎ茶漬けを食べていた。確かに旨い!。うなぎも久しぶりだ。
店を出るとすっかり街中は夕景。近くにある楽博物館へ。浜松といえば楽器で有名。博物館は閉館30分前だったがせっかくだからと入館。1階より地下の方が広いですという案内で地下の展示場へ。世界各国の見たこともない歴史のある楽器が広いフロア一杯に展示され、一つ一つの楽器について実際の音楽をヘッドホンで聴くことができる。音色が好きなハプシコードや動物の皮で作ったバグパイプ、その他の珍しい楽器が本当にたくさん展示してあり、時間があればゆっくり楽しめるところだ。
帰りは17:20始発の熱海行で最小乗換回数で帰路へ。車窓からの冴えた冬の月がきれいだった。