あの街この町♪

青春18キップやツアー旅行などエコで省エネな小さな旅日記。

梅祭りと弘道館(H22年3月)

2010年03月14日 | Weblog
梅祭り真っ最中の偕楽園へ。一年のうち、この梅祭りの期間中の十日間、しかも下り線だけ臨時に開設される「幻」の偕楽園駅へ下車。(今回のルート)上野~偕楽園駅→水戸駅~小山~大宮
偕楽園駅の小さなホームには着物姿のミス梅祭りがにこやかにお出迎え。偕楽園は昔マイカーで一度来たことがあったが電車では初めて。しかも「臨時駅の偕楽園駅」ももちろん初体験。たくさんの出店や土産物屋を通って園内へ。今年は開花がやや遅かったようで3月中旬の今日あたりが一番見頃のようだ。ナイスタイミング。大勢の梅見客の流れに沿って歩く。

芝生の上でお弁当を食べる家族連れや水戸黄門と記念写真を撮る人、赤い非毛氈の上で野点を楽しむ人など真っ青な空の下には平和がいっぱいだ。
 好文亭に上ってみたいと思っていたが大勢並んでいて50分待ちの看板を見て断念。紅白の梅林の小途をゆっくり眺めてから線路の反対側にある千波湖へ。千波湖方面に渡る偕楽橋の上では撮り鉄や観光カメランが並ぶ。上野方面からの下り特急列車が右側斜面の偕楽園の紅白の梅の花をバックに手前のカーブから姿を現す。その瞬間が絶好のシャッターチャンスだ。

 千波湖の近くに今年秋公開予定の映画「桜田門外の変」の巨大なオープンセットが造られ新たな観光名所になっている。オープンセットの前の出店で鶏レバの甘辛煮と鶏肉のごぼう巻きをお土産に購入。水戸駅に向かうため再び偕楽園駅へ。駅前のバス停広場にちょうど市内巡りのボンネット型のレトロな観光バス「助さん号」が入ってきた。もう一台「格さん号」が道が混んでいて1時間遅れとのアナウンス。このバスも今日が今年最後の運行日。そういえば偕楽園前の道路や千波湖の駐車場もはるか彼方まで延々と大渋滞が続いていた。電車で良かった。
 帰りの偕楽園駅では乗客の列が延々と続き、電車が到着して駅員が誘導するが乗客が全員乗り切らないうちに発車ベルが鳴ってしまい大変な騒ぎ。せっかくの観光名所なのでもう少し要領よく誘導して欲しいものだ。
 水戸駅ビルで海鮮丼を食べてから弘道館へ。
ここも偕楽園と同様、9代目水戸藩主徳川斉昭が文武を学ぶ若者たちのために約170年前に建てたもの。徳川最後の将軍慶喜も5歳のときからここで父斉昭の厳しい教育を受けたとのこと。ここも梅の名所となっていて、偕楽園よりじっくり花を見られるのでこっちのほうがかえっていいかも。広い邸内の庭には紅白の梅の花に混じり、黄色のさんしゅの花が一段と青空に映える。あんずの木や大きな百日紅もある。弘道館の周囲を一回りした後、屋敷内へ。畳敷きの便所や展示室などもあり見学者も多い。塾生が武術の試合をしたという対試場に面した弘道館正面の縁側には、「芸於遊」と書かれた大きな扁額が掛かってあり、文武ともに遊ぶように楽しみながら学べという斉昭の教えとか。なるほど。
 帰りは水戸線でのんびりと小山駅へ。途中地震があって車両が揺れたがそのまま進行。小山駅で栃木出身のお笑いコンビU字工事で有名?になったレモン牛乳を購入。例によって大宮で途中下車、「力」のガツ刺で一杯。今日はやけに周りの声がうるさかった。