あの街この町♪

青春18キップやツアー旅行などエコで省エネな小さな旅日記。

富岡製糸場(2016年2月)

2016年02月11日 | Weblog


2月の晴れた寒い日、天理ビルからバスツアーで世界遺産富岡製糸場へ。
関越道を途中で降りて、昨年オープンの上里カンターレで昼食タイム。
上里カンターレは南イタリアをイメージしたというスイーツの製造販売もしているレストランといったところ。周囲に何もないだだっ広い敷地内に場違のマリアテレジアイエローの大きな2階建ての建物が忽然と建っている。昼食はバイキング。ここは二度目はない。
 富岡製糸場は小さな商店街の先にあり、入口の正面には木骨レンガ造りの二階建ての大きな繭倉庫がドーンと聳え、建物中央のアーチには「明治五年」の文字が刻まれている。  
この日の案内役は帽子に繭玉のアクセサリーを飾った地元のボランティアガイドさん。この富岡製糸工場は明治初期のヨーロッパとの絹貿易が盛んだった頃に生産力UPのためフランス人技師を招いて造った日本で最初の近代的設備を備えた官営工場。鹿鳴館の女性貴族の絹のドレスは全てMADE in japan。創業当時の工場は近代設備が整い、明るく給料も良かったことから若い女性たちの憧れの職業で、女工には上流階級の娘が多かったというガイドさんの説明に、映画「ああ野麦峠」とのあまりのギャップに疑問が残る。
 その後時代の流れとともに、経営主体は官から民へ。三渓園の原富三郎や片倉紡績などを経て、昭和62年に115年に亘る日本の操糸工場の歴史に幕。
 広い敷地内には、工場内に柱が一本もないトラス構造(注釈:トラス構造とは三角形を組み合わせた構造で強度が非常に強い【塔博士と言われた内藤多仲が名古屋TV塔などに採用した構造】)の長さ150mの操糸場や大きな2階建ての繭倉庫、女工たちの寮など、和と洋の技術が融合したハイカラな建物が創業当時のまま現存。見学者のための繭からの糸づくり体験や吉永小百合がCMで着たという和服の展示などもある。この日は団体客も個人客もまばら。帰りに地元商店街限定の買い物クーポン券でお菓子を購入。
 この日の次の目的地は「こんにゃくパーク」。ご当地出身の中山秀征くんの等身大写真がお出迎え。建物内はこんにゃく製造工程の見学ルートがあり、順路に沿っていくと、こんにゃくの豆知識やかの有名な上州カルタなどが展示してあり楽しめる。
1Fの買い物コーナーには、無料のこんにゃくバイキングコーナーがあり、キムチ味やレバ刺し風、ラーメンなど多種多様なこんにゃく味を楽しめる。
 お土産に買った刺身こんにゃくが、こんにゃくそのものの味が美味しく、またとタレとも非常にマッチして抜群に旨かった。久々に感動。

南イタリア風のカンターレ上里


屋上バルコニー


富岡製糸場入口


ガイドさんの帽子には繭のアクセサリー


柱を使わないトラス構造の操糸場内


これがトラス構造


繭倉庫の木骨レンガ造りの壁


2階建ての東繭倉庫内


女工たちの寄宿舎。映画の「ああ野麦峠」とは大違い?。


こんにゃくパーク


秀ちゃんのお出迎え


群馬県民のバイブル上毛カルタ「鶴舞う形の群馬県」


こんにゃく製造工程の見学


無料の「こんにゃくバイキングコーナー」。お土産に買った刺身こんにゃくが絶品!