あの街この町♪

青春18キップやツアー旅行などエコで省エネな小さな旅日記。

武相荘(H23年5月)

2011年05月09日 | Weblog


 前日夕方に急遽「武相荘」行きを決定。健康志向から最近歩くことを心がけており、つい最近も登戸から府中まで多摩川沿い約20kmを制覇。今回も自宅から長後駅まで約1時間半歩いて小田急線へ。
 白洲次郎はマッカーサーに逆らった従順ならざる日本人としてNHKドラマで知り、金持ちのダンディというイメージが強かったが、戦後の昭和史を知れば知るほど白洲次郎という人物の偉大さを認識させられる。戦前は近衞文麿首相のブレーン、戦後は吉田茂首相の側近となって政治の中枢にいた昭和史の鍵を握る人物であるにも関わらず、その生涯は歴史の闇の中に埋もれている。
「武相荘」は昭和15年に空き家の農家を買い取り、武蔵と相模の境にある立地と自身の無愛想をひっかけて命名したとのこと。サンフランシスコ条約の吉田茂の英語原稿を日本語に修正させたことなど溜飲が下がる活躍に国際的な平衡感覚を感じる。
ジーパンや高級車レースなどの一方、隠居部屋を改造した書斎の壁にはびっしりと英英辞典や歴史書、折口信夫全集など様々な書物が並び、こちらも多才な正子夫人との静謐な生活の日々が偲ばれる。民家といっても屋内はかなり広く、敷地内には新緑茂る大きな柿の木や太い孟宗竹の竹林もある。門前の皐月も今が盛り。


 この武相荘は鶴川駅から歩いて15分。道路には身なりのいいおじさんが道案内。家の中にも揃い半纏を着たおばさんが室内を案内。入場券売り場のすぐ横にはNHドラマでも実際に使った大型の高級外車が展示してありいやでも目を引く。
 邸内にあった正子夫人の近所の散歩コースの写真に薬師池公園という景色のいいところがあったので行くことに。入り口の案内のおじさんに道を尋ねたところ、歩いていくなんてとんでもない、駅まで戻ってバスで行ったほうがいですよというアドバイスをありがたく聞き流し、途中を横道に逸れて通りすがりの人に道を聞きながら薬師池公園方面へ。途中、鶴見川と書かれた看板を右折、小さな川沿いのこぎれいな遊歩道に沿って炎天下を歩くこと約1時間半。公園近くのコンビニで冷たいガリガリくんを食べてようやく一息。薬師池公園では菖蒲園でザリガニ釣りをしたり、太鼓橋から鯉に餌を投げたり、思ったより大勢の家族連れやアベックで大賑わい。

園内には椿園や梅林、神社もありかなり広い。町田のはずれにこんなに広い立派な公園があるとは知らなかった。ボタン園も今が見ごろの看板あり。帰りはさすがに疲れてバスで町田駅へ。
今年初めての夏日、とにかく暑い一日だった。

川村美術館へ(H23年5月)

2011年05月09日 | Weblog
今回のルート(戸塚7:58―千葉9:21~9:34―佐倉9:51→川村美術館バス10:00(庭園散策)11:20→佐倉11:40~12:17発→成田空港12:43~14:00発→佐倉城址(散歩)~佐倉16:25発→(成東経由)→18:05茂原)。 
川村美術館は今回で2回目。TVや携帯などの液晶技術が世界屈指の大日本インク所有の広大な庭園を有する美術館で、佐倉駅北口から無料送迎バスが1時間に1本あるが、GW期間中はさらに大型の臨時バスが増発されており、どの便もほぼ満席。約20分で美術館へ。バス客よりもマイカー客のほうが圧倒的に多く時駐車場もほぼ満車状態。五月晴れのバスロータリーには大きな鯉のぼりが泳ぐ。レンブラントも常設され今回は上村松園の予定だったが大震災で中止。庭園はかなり広く白鳥や鴨が泳ぐ大きな池の周りの芝生が緑が映え、池の周囲を一周する遊歩道には大勢の見物客が散歩を楽しむ。
 桜は終わったが赤やピンクの色鮮やかなさつきやつつじがちょうど見ごろで、藤棚の紫や大きな芍薬も目を楽しませる。


散歩道の途中では本物の大きな白鳥の玉子も展示され直接触ることもできる。
かなり硬い。大きな広場は前回来たときは菜花と水仙の黄色だけが目に付いたが今は緑一色。
大きな木の下や草の上ではあちらこちらで弁当を囲む家族連れやグループが平和な初夏を満喫。

売店の行列の先では地元の手作り弁当が飛ぶように売れていた。
菖蒲園はまだ田んぼ状態で子ども達がおたまじゃくしに大喜び。
美術館を訪れる人より庭園散歩の人のほうが圧倒的に多い。しかも往復の足付きとはさすがDIC太っ腹。
 再び佐倉駅から総武線へ。成田で途中下車し米屋で名物の豆菓子をお土産に購入。
久しぶりの成田空港では改札出たところで身元チェック、パスポートを持ってないので身分証で通過。空港内レストランで昼食後、デッキでしばし飛行機を眺める。先月、六郷土手から羽田空港まで歩いて往復。羽田空港でたっぷり飛行機を見てきたばかりなので早めに切り上げ再び佐倉へ。駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りる予定が、当日は陽気がよかったため9台全て貸出中で断念。川沿いの遊歩道を歩いて印旛沼方面へ。思ったより遠いため途中Uターンして佐倉城址内を散策。姥が池や草花園など新発見があり、やはり何度か来ないと分からない名所も多い。
 帰りは例によって成東の0番線から大網経由で茂原の「はち」へ。どの料理も旨く店長とも顔なじみで安心の店。隣の席では女子会が盛り上がりGWにもかかわらずこの日も満員御礼。