懐郷長岡市の復興

２００７．０５．１１（金）

「２００４年の新潟県中越地震で発生した土砂崩れで，通行止めになっていた新潟県長岡市市内の県道の復旧工事が完了し，３月２４日に開通した」…定期購読している「日経コンストラクション」に懐郷「長岡市」にまつわる記事が掲載されていた…

２００４年１０月２３日，新潟県川口町を震源とするマグニチュード６．８の「新潟県中越地震」が発生…震度６弱を観測した新潟県長岡市では，市内の妙見町（みょうけんまち）を通る「県道小千谷長岡線」で大規模な土砂の崩落が起きた…通行中の自動車４台が崩落に巻き込まれ，そのうち母子３人が乗っていた１台の自動車は，完全に土砂の下敷きになった…その後のハイパーレスキュー隊の救助活動で男児１人が奇跡的に救出される様子が全国的にも報道された場所である…

復旧工事にかかった工費は約２０億円…２００５年１１月に新潟県が予算化した概算工事費は３６億円だった…当初の計画との大きな違いは，開通させるために必要な「切土」（きりど）部分以外の土工事を省略したことだ…そのため，現在でも崩落した土砂や押し流された橋，擁壁（ようへき），ガードレールが被災直後のままの状態で残っている…
 
中越地震で大きな被害を受けた長岡市は，小千谷市や川口市とともに「災害メモリアル拠点整備構想」の話し合いを進めているという…災害の記憶を風化するのを防止し，後世に伝えていく場をつくるのが目的で，この構想には，３月に開通した場所も含まれている…

【日経コンストラクション】
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