新潟・長野=いわゆる「信越地方」の「タケノコ汁」の味付けには特徴がある…
新潟から単身赴任で山形に来ている会社の上司が,自宅でタケノコ汁をつくって食べたという話を聞いたとたん,妙にタケノコ汁が食べたくなり,妻にリクエストしてつくってもらった…もちろん味付けは「信越風」…
家族4人で新潟県上越市に住んでいたころ,新緑のまぶしいこの時期には,あっちこっちで「タケノコ汁会」が盛んに行われていた…山形でいえば「芋煮会」といった感じだろうか…職場で企画していた「タケノコ汁会」に我が家も毎年参加していた…妻も子供たちも「信越風」の「タケノコ汁」が大好きだ…
さてさて,信越風のタケノコ汁とは…
この時期,信越地方のスーパーマーケットの缶詰売り場には「サバ缶(水煮)」が山積みになっている…コンビニの棚にも,サバ缶がいっぱい並んでいる…理由は,信越地方の郷土料理のタケノコ汁に使用するからである…
信越地方では,タケノコ汁にサバ缶を入れるというのが常識…圧倒的支持を集めているのだ…ツナ缶でもだめ,サケ缶でもだめ,サバの味噌煮缶でもだめなのである…
サバ缶の年間消費量は,東京で暮らす人の5倍にもなるという…そしてそのほとんどがタケノコ汁に使われるそうだ…
作り方は簡単…
まずはタケノコの皮をむき,下の方の固い部分は,小さく切り,節の部分を切り落とす…この作業に時間がかかるだけ…あとは,コンブと鰹だしに,サバ缶(水煮)をほぐして入れ(缶詰の汁もいっしょに入れる),それにタケノコ,タマネギなどを投入…味噌で味をととのえればできあがり…
熱々のタケノコ汁を頬ばってみると,タケノコの甘みと歯ごたえも抜群だが,この食感が「サバ風味のみそ汁」によく合うんです…それにしても,タケノコ汁にどうしてサバ缶なのか…東北地方では聞いたことがないですよネ…信越地方でも,昔は乾燥させたニシンを使っていたのが,ニシンが手に入りにくくなり,手軽なサバ缶に変化した…という説が有力とのこと…
山形版の孟宗汁(酒粕入り)もなかなか美味ですが,信越風のタケノコ汁も美味しいですヨ^^…ぜひご賞味下さい…
【本日の体重】 : 90.7kg(ダイエット開始から1年と120日目:-14.0kg)