2007.05.15(火)
中学3年生の息子がお世話になっている硬式野球チーム「山形中央シニア」…先日のオープンゲームを見ていて…
①スコアリングポジションにランナー居る時の守備の機会で,何でもない内野ゴロを簡単に後ろにそらしてしまう軽率なエラーがあった…
②打撃では,相手投手の初球のストレートを見逃し,続くカーブも簡単に見逃し,たった2球でツーストライクに追い込まれるバッターもいた…
③走塁では,1アウト3塁の場面で,打者の内野ゴロで何も考えることなく本塁へ突っ込んでしまい,三本間に挟まれて簡単にアウトを献上してしまう粗末なプレーも見受けられた…
監督が選手全員を呼び注意した…
監督:「相手チームへ簡単にアウトを献上してしまったり,簡単に得点をやってしまったりするのではなく,1個でも多くアウトを取るためにはどう守ったらいいのか…1点でも少ない失点にするためにはどう動いたらいいのか…1点でも多く得点するためにはどう攻めたら良いのか…みんな,もっと『貪欲』になって考えて欲しい」…
選手:「はい!」
監督:「そころでみんな『貪欲』っていう意味知ってるの?」…
選手:「はい!わかります」…
と元気に応える選手たち…選手たちは,本当に「貪欲」の意味を理解しているのだろうか…
「貪欲」…辞書をひくと,非常に欲が深いこと…むさぼって飽くことを知らないこと…また,そのさま…使用例としては,「貪欲に知識を吸収する」,「貪欲な男」など…と書いている…
野球に対する貪欲を本当に理解している選手は何人いるだろうか…上記の①~③のケースで『貪欲』に考えてプレーするなら…
①スコアリングポジションにランナーが居る時の内野ゴロは,最低限「前にこぼす」ことでランナーの進塁を最小にしなければならない…
②狙い玉をしぼることで「ヒット」することができる…おのずと得点につながる…単に2球見逃して相手の特徴を観察しようなんていう気持ちは貪欲ではない…
③三本間に挟まれたランナーは,バッターランナーを少しでも多く進塁させるために,なるべくアウトにならないように三本間で挟まれ続け,ねばりを見せることが貪欲な走塁である…
1個でも多くアウトを取るためには?1点でも少ない失点にするためには?本当に貪欲に考えたことがありますか?
現在の登録メンバー18人のうち,1人でも多くの選手が貪欲になれるかで勝負が決まってしまうのは必至…
1勝でも多く勝ち進みたければ,少しでも長い期間シニアの公式戦に加わっていたければ,1人1人が本気で『貪欲』になって野球に取り組まなければならないのは当然のことである…
【本日の体重】 : 90.3kg(ダイエット開始から1年と104日目:-14.4kg)
で。問題はその先。
「好きだ」がどの位なのか、と。
それこそ「貪欲に」好きなのか、と。
せっぱ詰まっていなくてもいい。
とにかくがむしゃらに「野球好き」なのか、と。
この事を自問して欲しい。
もしかしたら野球より好きなことがあってもいい。
でも、何かを貪欲に好きで、
前向きにガツガツできるのが理想なんじゃないかなあ。
コメントありがとうございます…
私は真の野球好きの子供を個人的に「野球小僧」と呼んでいます…息子のチームメイトの中に「野球小僧」は1人しかいないと思っております…残念ですが,今のところ1人しか存在しません…ひと試合約2時間,野球に集中している選手は,悲しいかな1人です…はっきり言ってうちの息子も野球小僧ではありません…監督・コーチは,完璧な野球小僧ですが…
現代っ子は,常に頭の中で言い訳を考えながらプレーしている現状であることを最近強く感じています…失敗の理由を自分のミスにしたくない,つまり自分を良く見せることを常に頭の中で言い訳として準備しているのではないかと考察しております…
このような現代っ子の性格が悪いとは決して思ってません…こういう特徴の子達をどうやって伸ばしてあげるか…それが私達大人の課題だと思っております…
もっと多くの野球小僧に出会いたいです…