ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

世界で初めての国立公園とキャンプファイヤー物語

2012-11-04 22:10:56 | ひとりごと
アメリカに「キャンプファイヤー物語」という素敵な逸話があります。

1870年9月19日の夜。ファイヤーホール川とギボン川が交わるマディソンジャンクションという場所で、とある民間の探検隊がキャンプファイヤーを囲みながら、その日に訪れて眺めた壮大過ぎる景観について、今後、この場所はどうあるべきであろうかという議論をしました。その場で至った結論は、ここは私的な開発等にさらされるべき場所ではなく、公共の公園にしたらいいのではないか。というものでした。この探検隊の見解は、すぐに政界に伝わり、具体化されていきました。そしてその結果、1872年、世界で初めての国立公園が設立されたのでした。

というのが「キャンプファイヤー物語」のあらすじ。

なんともロマンティックな逸話だと思いませんか?!と思うのは私だけかもしれませんが、なんとしても同じ場所でキャンプファイヤーをしたい!!と願い続けた私の夢が叶ったのは2008年の9月11日でした。レンジャーからそれじゃあ寒くて寝れないぞ、と忠告を受けつつ、テントを張り、焚き火を起こして、一夜を過ごしたのです。ご忠告通り、めちゃくちゃ寒くてほとんど眠れずに朝を迎えたのですが、その感動は忘れたくても忘れられるものではありません。

ちなみに、キャンプファイヤー物語の舞台となり、世界で初めての国立公園となった場所こそが、イエローストーン国立公園です。

国立公園史研究の価値

2012-11-04 02:29:42 | ひとりごと
少なくとも、私が現役で研究していた5年前の日本では、日本の国立公園史の研究はさほど進んでいませんでした。当時唯一と言ってもよかった体系的な本にも、突っ込んで調べていくと正しいとは言い切れないことも多く、だからこそそこに価値を見いだし研究をしていました。おかげで、書いた論文は優秀論文として学内のジャーナルにも掲載され、とても嬉しかった思い出があります。

ところで、「そこに価値を見いだし研究をしていた」と書きましたが、国立公園史研究に何の価値があるのかと問われても、おそらく、世間一般に広く価値あるものではないのは確かで、大部分は自分自身にとっての満足という価値、という側面が強いと思います。

ただ、この先、国立公園という制度が何かの壁にぶち当たり、その未来を真剣に考えていかなければいけなくなった時、その歴史を紐解くことは、その未来を考える一助になる可能性は十分に秘めているとも思っています。

だから、いつかきっと、ほんの少しだけ、世間一般に役立つときが訪れるかもしれません。

ちょこっと山歩きについて…

このサイトは自然好きの管理人が記す趣味のページです。
キーワードは、登山、スキー、国立公園、旅行、etc...
お時間のあるときにでも読んでいただければ幸いです。

Copyright 2009-2020 ちょこっと山歩き. All rights reserved.
Never reproduce or republicate without written permission.