時の人、前川喜平氏は立派な人だ
『ビデオニュース・ドットコム』が前川喜平氏を招き、神保哲生氏と宮台真司氏とがインタヴューする番組をネットを通して見た。第一印象は誠実な方だと思った。すべての話が自然体であった。理路整然としたものだった。一度も感情的になることもなかった。淡々と話をしていた。地上波テレビや新聞の報道を通して触れられてないことが一つあった。それは前川氏がボランティアで一切の学校教育を受けることなく人生を終わろうとしている80歳の老人に文字を教えているということだった。小学校に通ったことがない人が現在の日本にはいるんだと言うことを前川氏は述べていた。それらの人に文字を教えるボランティアをしているという話を聞いた時に私は熱い思いが胸を走り、瞼が曇った。普通なら文科省事務次官を退官した人がそのようなボランティアなどしないだろう。前川氏の三年先輩の木曽 功氏は千葉科学大学の学長に天下っている。さらに「加計学園」理事もしているという。これが普通なのではないだろうか。そんなことはせず、ボランティアで文字を教える。立派な方だと思った。前川氏がボランティアで文字を教えているという報道は一切なく、報道されたことは、新宿歌舞伎町出会い系バーに通ったという人格破壊をするネガティブキャンペーンだった。前川氏が新宿歌舞伎町出会い系バーに行っているという情報をリークしたのは内閣府のようだ。読売新聞記者らしき者が前川氏の写真を持って新宿歌舞伎町のバーに来ていたという出来事を週刊新潮は書いていると元朝日新聞記者山田厚史氏はデモクラTVで語っていた。また2015年には内閣官房副長官の杉田和博氏から前川氏は出会い系バーに行ったことを確認され、訓戒を受けたと記者会見の席で話していた。私はこの話を聞き、恐ろしくなった。歌舞伎町には監視カメラが張り巡らされ、顔写真があれば、その顔が監視カメラに写っているかどうか、直ちに検索できるようになっているという。監視カメラは犯罪防止にも役立つと同時に一般人の動向も把握できるのだということだ。政府に楯突くものは人格破壊の攻撃をする。恐ろしい社会に日本は突き進んでいるのかもしれない。政府官房長官の情け容赦のない人格攻撃がある。前川氏は真っ当なことを言っているに過ぎない。あった資料をなかったことにすることはできない。ただこれだけのことなのだ。
前川さん、あなたはなにも悪いことをしていない。ただ民主主義の手続きを踏めと言っているにすぎない。