今日、2017年6月4日 フジテレビ新報道2001を見る
フジテレビ「新報道2001」は現安倍政権プロパガンダ番組である。フジテレビ解説委員平井文夫は元TVS放送記者山口敬之と双璧をなす安倍政権プロパガンダの御用コメンテーターであろう。今ニュースの焦点になっている「加計学園問題」の本質は、国の財産を権力者が私物化したのか、どうかという問題である。このことが「新報道2001」では討論の議題になっていない。民進党、共産党が問題の本質に迫ろうとするのを司会者は邪魔をする。自民党の小野寺議員は嘘を言う。公明党議員は安倍政権に追従を言う。獣医師は不足していると小野寺氏は発言していた。獣医師は足りていると日本獣医師会は言っている。公務員の獣医師が不足しているのは事実のようだ。それは公務員獣医師の待遇が悪いからだ。現在愛玩用犬、猫は都市部にあっても減少傾向にあるという。更に牧畜用の豚・牛も減少傾向だ。それは畜産業が衰退産業だからだ。日本の畜産業の打撃となる米国との自由貿易協定に前向きな安倍政権である。それにはきっとISD条項が付いていることだろう。韓国の畜産業は米韓FTAによって韓国の畜産業は壊滅的な打撃を受けたと前山田農水大臣は述べていた。その道に安倍政権は進もうとしている。にもかかわらず、新たに獣医学部を新設しようともしている。おかしな話である。
自民党議員小野寺氏は堂々と嘘を言う。獣医学部を新設し、獣医師を増やし、就職できない獣医師が増えるような事態になった時、安倍政権はどのような責任をとるのだろうか。そのような獣医師を育てるために国民の税金が何億円も私学助成として使われるのだ。
獣医学部の新設は岩盤規制があってできない。それを実現するのが政治主導だ。国家戦略特区を設け、岩盤規制をドリルで開けると、言っている。このように述べているが本当なのだろうか。国家戦略特区の規制が強化されたことによって加計孝太郎氏は愛媛県今治市に加計学園を造ることができた。なぜなら四国には獣医学部を持つ大学がないからである。獣医学部を持つ大学がない所と言う規制を設けて貰ったおかげで加計孝太郎氏は今治市に獣医学部を新設する特権を得たのだ。岩盤規制に穴を開けたのではなく、新たな岩盤規制を設けたのである。その結果、京都産業大学は獣医学部の新設が認められなくなったのである。
国家戦略特区という制度は汚職の温床である。経済特区といういわば国家戦略特区を初めて設けたのは共産党政権の中国であることは記憶に新しい。深圳市やマカオに隣接する珠海市では汚職が蔓延しているという。そこでの経済活動は特別に優遇されているのだから。
安倍一強政権が長期政権化する中で「すべての権力は腐敗する」という格言が真実味を帯びてきているのかもしれない。