*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります*****
2004年3月の作品を文庫本で読んだ
2011年にはテレビドラマ化された作品
かつて県警捜査一課のエースと目されていた上條は誘拐事件の身代金受け渡しでミスを犯し、犯人を逃し、被害者は1年後に遺体で発見される。
誘拐事件から外されていた上條は遺体発見をきっかけに、自分の育った故郷でもあり事件のあった北関東の地方都市・北嶺に戻り、再び事件を追い始める。
事件を継続操作している体で積極的でない県警の上司・同僚に愛想をつかし単独操作に走る上條
そんな折、自宅近くで集団暴行から助けた少年が記憶喪失となり保護することに。
故郷ゆえに昔の同級生や父の友人との交流で情報を収集していくうちに、1年前には気づかなかった線が見えてきた
誘拐の真相は?
保護した少年は誰で記憶は戻るのか?
堂場作品らしい読みやすいテンポと人情味を感じるストーリー
地方都市から抜け出す/留まるの選択の悲哀も織り込まれていた