side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

DIC川村記念美術館

2024年10月05日 | 美術館、美術展
犬山・下呂温泉旅行に行く前、DIC川村記念美術館に行ってきました。

DIC川村記念美術館は旧大日本インキ化学工業(現DIC)の創業者川村喜十郎ら川村家3代が収集した美術コレクションを展示する
良質なコレクションとともに、美術館周辺の広大な庭園で「訪れるべき美術館」にあげられることのが多い。
ファンも多い美術館だが、千葉県佐倉市郊外で最寄り駅からもバス利用と交通に難がある

そのDIC川村記念美術館が2025年1月から長期休館し、移転・規模の縮小・運営の休止を検討しているニュースが8月末に発表された。

これまでアクセスの悪さから、近隣の観光名所とセットで・・・とのんびり計画していた私ですが、予定の変更で早期休館の可能性も考えて日帰りで行ってきました。我が家からは車で片道約2時間半、電車でも同じくらい

着いて驚いたのは、駐車場の多数の車
見学を終えてバス(無料・約30分に1本)を待つ人も数組
平日にも関わらず多くの来場者がいました

入場料は大人1200円

見事に手入れされている庭園も見どころ
池が中央に配置されているのが素敵です。

池を眺めながら進んだ先に美術館があります。

美術館の建物は海老原一郎氏が設計(他のDIC社建物も設計)
外観はヨーロッパの古城風
館内は撮影禁止
エントランスの雰囲気、特に天井装飾がとても素敵でした。
赤屋根の部分がロスコルーム(マーク・ロスコ(20世紀抽象絵画の巨匠)がNYフォーシーズンズ・レストランのために描いた7点の作品(シーグラム壁画)のみを展示) 

展示室は天井高く1室が広い
近代美術品のコレクションでモネ・ルノアール・シャガール、ボロック、ウォーホールなど見どころが多い

マイペースで鑑賞できる良い美術館だと思う

庭園は散策ルートがあり、四季折々の植物だけでなく、屋外彫刻も展示されている。
芝生広場の中央にあるヘンリー・ムーアの作品(ブロンズの形態)
この空間だけでも贅沢感を味わえる

休館検討のニュースから来館者が急増しているそう。
休館の予定も2か月先送りされたそうだ。
美術館の地元存続を求める署名活動が行われている

休館の検討は資本効率改善の観点からの検討とのこと
所蔵品の資産価値は112億円(簿価ベース)、土地・建物はDIC所有
要は現状の美術館運営では赤字体質を続けることになる、ということだと思う。
ダウンサイジングの可能性を第一に模索するようなので、残念ながら庭園維持は難しいでしょう。
一部所蔵作品の売却もあるかもしれませんね。


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