*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります!*****
2021年本屋大賞2位
最近は米TIME誌で2023年の必読書1000冊に唯一日本から選ばれた作品として話題になった
なんとなく過ぎていく自分の日々の生活にうっすらと疑問を感じている
年代、職業、家庭環境の違う5人が本に出会って自分の探し物を見つける短編集
それぞれが市のコミュニティハウスにある図書室で出会った1冊によって、前に進む力をもらうオムニバス集
司書の小町さんが勧めてくれた一冊は、絵本であったり、詩集だったり、図鑑だったり、一見自分の悩みと全く関係ないように思えるのだが、新たな気づきを得るきっかけになる
良い本を勧めてくれた、とお礼を言われた小町さんの言葉がいい
“書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ”
作中の出てきた作品は実在
げんげと蛙 草野心平著 詩とのつきあいという序章も印象深い