SHOTGUN TERRY OFFICIAL BLOG 『ガイコツマイクのバカ大将』

テリー&スラング、テリー&ベアーズのシンガー、ショットガン・テリー(テリー下沢)の珍記録がココにある!

テリーの部屋…あれ?第何弾だっけ?

2010-06-04 | Terry&SLANG
チュールル♪チュルルチュールル…以下略。
テリーの部屋でございます。

と、その前に!
ちょいと頭にくる事があるぜよ。
バンドのメンバー募集サイトってのがたくさんあるんだよね。
あーゆーのを見て、ドラマーを探してみたんだよ。
昔の感覚だと、ドラム人口って少ないからあまり期待してなかったんだけど、「当方ドラム、加入希望」なんてのがゴロゴロいるんだよね。
最近はタイコも多いんだなぁ…なんて思いながら、ロックンロールが好きそうな事を書いてるヤツらに、かたっぱしから連絡したんだよ。
ちょうどテリスラのマイスペースも始めたし、そこで曲を聴いてもらえるから手っ取り早いし。
そしたらね~~。
まっ、社交辞令も含まれてるとは思うけど、おおむね「かっこいいですね」とか、「熱さが伝わってきて、好きです」とか返事をくれたんだよ。
ロックンロールだとかロカビリーの趣向に合いそうなヤツに連絡してるから、まずまず理解はしてもらえたんだなぁ…と、文面の先まで目を進めるとだな。
「でも、本格的すぎて、私は参加できません」とか、「趣味で、ゆるくやりたいので、すみません」とか、「アマチュア志向ですので、御遠慮します」とか、とにかく!
すべてが「お断り」って事だったのだ!
おいおい、オレ達程度を本格的って…キミはどんなバンドをやってたんだよ?
アマチュア志向なので…って、オレだってプロじゃねーよ!
そんなこんなで、なんと11人!
「加入希望」と、わざわざネットで告知してるヤツら11人にさえ断られた、不人気ロックバンドのテリスラでした。チャンチャン!

そんなこんなで、メン募サイトでのドラマーへの連絡がちょっとイヤになってたここ数日、突然、一人の男からメールをもらった!
オレの、このブログの「テリーの部屋」の記事(?)を見て連絡してきたとの事。
ちょっと前に、「スネアだけ叩き係」みたいな、使えないヤツでも参加しないか?って書いたんだけど、それを本気にしたらしい。
おおっ!その意気やヨシ!
自から「加入希望」なんてネットに出しておきながら、セッションしようとさえしないクソファッキンチキンシット野郎達より、ずっと肝がすわってるじゃないか!

早速、記載されてた携帯番号に電話。
「もしもし、オレの名はショットガン・テリー、世界では二番目のシンガーだ。ユー、連絡くれた男だよね?」
「はい、前からブログ見てたんです。テリー&スラングのCDも持ってるんですよ。最近、職場でもムカつく事が多くて、何か楽しい事ないかと探してて…。テリーさんのブログを見て、ちょっとした手伝いでもできたらなって思いまして」
「ほう、それはステキだ!ロックンロール好きかい?」
「もちろん!」
よっしゃ!これはもう、テリーの部屋で遊ぶしかないだろう!

チュールル♪チュルルチュールル……本題へ!
テリーの部屋でございます。

待ち合わせのスタジオのラウンジに現れた男…。
グラサンで、バッチリ決めてるじゃないか!
「よぉ!連絡くれた、根性ある男だな!」とオレが言うと、
「はい!あ、これ、どうぞ…」と、手に持ってたポカリスエットをオレに。
いきなりポカリかよ!
なんかひょうひょうとして面白いぞ。
「しかし、今日はクソ暑いのに、長袖着てちゃ大変でしょ?」
なにげなく聞いたオレに「タトゥーが目立つもんで、長袖着てる事が多いんですよ」との事。
どんなタトゥーなんだ??
見せてよ、と言おうと思ったが、会ってすぐにあまり根掘り葉掘り聞くのも悪いか…とやめてみた。
そう、オレは結構、気を回すいいヤツなのである!
「ところで…オレはキミを、なんて呼べばいい?」と聞くと、
「オレの名前は…スワロー・スリー・ジョーっていいます」

むむむむ!!

スワロー・スリー・ジョー!!!!

なんか、かっこいいじゃねーか!
クレイジー・クール・ジョーみたいな響きだし、ロカビリー界最高峰のドラマー、スリム・ジム・ファントムみたいな感じもするぞ。

さぁ、スタジオだ!
オレが用意した、新品のスティックをプレゼントする。
そして「スネア係」の準備。
ドラムセットのポジションから、スネアとシンバルを移動させて、オレがあーだこーだ指示しやすい位置でかまえてもらう。
興味津々にスティックを握り、スネアを叩いてみるスワロー・スリー・ジョー。
その様子は……本当~~に、まったくの初心者だ!スティックを持つのも人生初!
この「テリーの部屋」シリーズは、高校生の初期衝動を思い出させるって前に書いたけど、ますますそんな感じだな。
テリスラの曲を聞き込んできてくれたので、曲に合わせて手拍子を打つ感じでスネアを叩いてと頼み、オレは新兵器のヤマト(黒いセミアコベースね)を抱えて、簡単な曲「ジャンクヤード・ドギースタイル」をやってみる。


1曲終了……。

ガッハッハッハ!!
面白い!
やっぱりオレは、生きた人間と一緒に、顔を見ながら何かをやるってのが好きなんだな。
次はハイハットのかわりに、シンバルもチンチン鳴らして…とか注文しつつ、オレが見本を見せて叩くと、一生懸命に食いついてくる。素直でいいじゃん!
素人だから何もできないのはわかってるから失敗とかミスとかをビビらず、とりあえず思いっきり叩いて、ついてきて!と、気合を入れてもう一回、ジャンクヤード!
おぉっ!なかなかいいぞ!
(我ながら…簡単な持ち歌があって良かった!)

オレは完全に調子に乗り、スネア係のジョーにテンポを指示し、好き勝手にベースを弾いて歌いまくる。
テリスラじゃやった事のないブランニューキャデラックにチャイニーズロック、ブラックキャッツの曲ならよく知ってるというジョーに合わせ、テリスラでも取り上げたジニージニージニー…雰囲気だけでやってるからオレのベースも間違いまくりだったが、楽しく歌い続ける!
するとジョーが「あれ?」と声を上げる。
「どうした?」と聞くと、指の皮がむけて流血…。
ワオ!早くもドラマーの洗礼を受けたか…。
なんて笑ってる場合じゃないぞ。
オレの遊びにつきあってくれてるんだから。
「すまんねぇ…じゃ、この辺でやめておくか…」と言うと「ダイジョブです!やりましょう!」との返答。
よし、じゃ、軽くやってくれればいいから…と、時間いっぱいまで楽しくもメチャクチャでグチャグチャなセッション大会は続いたのである。

スタジオを出てファミレスへ。
「どうだい、スワロー・スリー・ジョー。また付き合ってくれるかい?」
「楽しいですよ。またやりましょう!今日やった事、練習してきます」
「おっ、いいねぇ~~。次回は、脚…キックもやってみようか?」
「え?脚ってなんですか?」
「バスドラって、デカイのがあるだろ?アレだよ」
「え???あれって??バンドの名前を書く、看板みたいなもんじゃないんですか??」
はっはっはっは!!ステキだぞ、スリー・ジョー!
オレが笑いながら色々つっこむと、
「今日に向けて、ユーチューブでブラックキャッツのジニージニージニーを何度も繰り返し見て、参考にしてきたんですけど…脚は踊ってただけだったような…」
はっ!そうだっ!
最初期のブラックキャッツは、素人上がりだから知らなかったのか、あえてそうしてるのかわからんが、キックを踏んでないんだ!
まさにバスドラは、バンド名を書く看板である!
笑いのたえない会食も終わり、次回の「テリーの部屋」の約束もして、ジョーは去っていった。

面白いぞ!スワロー・スリー・ジョー!