奈良の朝、最低気温は16.4℃で止み間なく降る冷たい雨で気分は塞ぎがちに。
小雨の降る中、東の春日奥山が見えている。
8時半
隣家のカバーをかけた自転車が倒れており、もう台風14号の風の仕業か。
小庭を見れば、大きくなり始めた葉野菜も傾きかけ、寄せ土が必要かも?
小庭の片隅の鉢、茎の先端に直径5mmほどの小さな白い花が房状になった
「フジバカマ」、一本だけ添え木はあるが、強い風の台風14号で倒れない
かと心配!、風が入らない壁際の木の下にでも入れてやろう。
サワフジバカマ
これは連れ合いが買った「藤袴・白」は、実はフジバカマとサワヒヨドリの
雑種の『サワフジバカマ(シロ)』で、フジバカマを小型にした姿のため園芸
店では殆ど『フジバカマ』として売られているそうだ。
降りしきる雨で花弁を閉じ、小さな雨粒が・・・
万葉の時代から人々に親しまれている 「フジバカマ・藤袴」、奈良時代頃、
中国から薬草として日本に渡来し、野生化した(現在は絶滅危惧種)とされ
るキク科ヒヨドリバナ属の多年草で、高さ1-1.5m、葉は深く3裂する。
8月から10月頃に、茎の先に散房花序をつけ淡い紅紫色(藤色)の花を咲か
せ、弁の形が筒をなし、袴をはいたようなのでこの名がある 。
中国では「蘭草」と呼ばれ、乾燥させるとクマリンの芳香がするため、衣料
の薫蔵 にも使われた様だ。
*昨年撮ったご近所の藤袴、これもサワフジバカマになる。
『同じ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかことばかりも』 夕霧
玉鬘十帖の第9帖の中に夕霧が詠んだ歌です。
『源氏物語』五十四帖の30帖、光源氏37歳の秋の話、巻名は藤袴ですね。
・・・ ・・・ ・・・
こんな雨の日にぴったりの句でしょうか?。
飲み過ぎには注意!!!
『酒かくされて雨の日の藤袴』 増山美島