カメラを片手に

利休忌には菜の花、菜の花忌といえば

如月の晦日の奈良、朝6時28分が日の出なのに空一面の雲、気温は1.1℃と寒
かったが、昼前には雲の隙間から陽の光が届けば空気の入れ替わり始めて、
最高気温は15.2℃迄上がり、桜の咲く頃の陽気になりそう。
      9時半

今日は「利休忌・宗易忌」、1591年陰暦(新暦4月21日)茶人「千利休居士」
が豊臣秀吉の命により自刃され、430回忌です。
新暦で1ヶ月後れを命日として大覚寺で表千家は3月27日、裏千家は3月28日に
追善茶会が催されます。
遺偈は
「人生七十 力囲希咄 吾這寳剣 祖佛共殺 
               堤ル我得具足の一太刀 今此時ぞ天に抛」
詠)じんせいしちじゅう りきいきとつ わがこのほうけん そぶつともにころす
      ひっさぐる わがえぐそくのひとたち いまこのときぞ てんになげうつ

この追善茶会に茶花として「ナノハナ・菜の花」が用いられます。
これは利休居士が菜の花を愛でていたとする言い伝えや資料があるためで、
如心斎の茶事に「宗旦二重に花なたね(菜種)」との記載され、茶道において
ツバキ、ムクゲと同じく、重要な茶花になります。
      

菜の花忌とされるのは歴史小説家「司馬遼太郎」1996年2月12日、没後25年
東大阪市下小坂の元自宅横には2001年11月開館の『司馬遼太郎記念館』が
あり、周辺は菜の花に囲まれていることでしょう。

安藤忠雄さん設計のコンクリート打ちっぱなし、天井まで本が・・・
2011年登場の庭の設計も安藤さんです。

HPによれば、今年も1月30日に記念館周辺に菜の花が飾られていると。
      2019.3.15

なお詩人・伊東静雄さん3月12日の忌日も「菜の花忌」と呼ばれ、
長崎県の諌早公園内に三好達治の筆で刻まれた碑文は
手にふるる野花はそれをつみ 花とみづからをささへつつ歩みを運べ
「そんなに凝視めるな」昭和14年「知性」12月号より抜粋です。

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