カメラを片手に

ナスの花で大和丸茄子が奈良伝統野菜の一つ

曇り空の朝の最低気温は26.2℃で熱帯夜となった奈良、時折雨粒が落ちてきて
最高気温は14時半前の30.1℃とやっと真夏日となるが、異様にムシムシする。
原因は台風9号が宮古島近くで発生し、その影響で暖湿流が流れ込んだから。
この先もこんな不安定な天候が一週間は続くのに、まだまだ暑いようだ。
      13時、29.5℃、71%

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はナス科の「ナス・茄子
暑くて太陽の光が強いほうが紫色がきれい(アントシアニン色素 )になると
いうが、今年の暑さは異常で二株植えた小畑、花は一つしか咲いていない。
花言葉は花が咲けばほぼ実になることから 「つつましい幸福


原産はインド東部とされ、西に5世紀より前に古代ペルシャ、アラビア半島へ
東へは東南アジアから中国まで広がり、1000年前から作付けされている。
ヨーロッパでは13~15世紀に地中海沿岸に達し、食べるよりも花を楽んだと、
アメリカに持ち込まれ多数の品種がつくられ、現在は1000種にもなる。
      農林水産省HPより

日本には、中国、朝鮮半島と東南アジアからの、3つのルートで入ってきて、
奈良時代には作られていたようで、
①正倉院の古文書に「天平勝宝二年(750年)茄子進上」
②平城京・長屋王邸跡から出土した木簡に、粕漬けのなす「韓奈須比」が
 進上されたと記される。
      長屋王邸跡から2215(韓奈須比二斗) 

このように読みとしてナスビと言う方が古い言葉となっている。

和名に「ナス」が初めて記されたのは、室町時代1483年「御湯殿上日記 」
五月一五日に「松木よりなすの小折まいる」と記され、宮中の隠語の一種
「女房詞 」が全国的に広まったとされる。
      

さらに面白い所では、江戸時代に「初なす」の早期栽培競争となり、高い値段
で取引されたことから、幕府が禁止令を出したこともあったと。

和名ナスの語源については諸説あるようで、下記の二つを記す。
①実の味が小さく酸っぱい「中酸実・なかすみ」の略であるとする説
②夏に実がなるので「夏実・なつみ」と読み、訛って「なすび・奈須比」説

また花には二つの形態ができ、花粉は雄蕊の先の小さな穴からでて、雌蕊に
つくも雌蕊が雄蕊より短いと花粉がつきにくいことから・・・
短花柱花では、雌蕊が短く、栄養のたりない花となり
長花柱花は、雌蕊が雄蕊より長いため、花粉がつきやすい花となる
知らなかった。短花柱花を見つければ摘花する必要がありますね。
      

日本には70種ほど栽培され、京都「賀茂なす」や泉州「水なす」が有名だが、
奈良の伝統野菜として2008年に指定された「大和丸茄子」もある。
奈良市や大和郡山周辺で栽培され、つやのある紫黒色でヘタに太いとげをもち
10㎝ほどの大きさで、肉質はよくしまり煮くずれしにくく、焼いても炊いても
しっかりとした食感という。
奈良県内で大和野菜をうりにした飲食店で出会う程度です。
というのも、千両ナスと比較して1株からの個数は五分の一、出荷量も少なく
高級品となり、あまり流通していないようです。
       奈良県HPより


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