今朝も放射冷却のためシーズン最低の2.2℃迄下がり、7時過ぎ朝日を浴びた
ご近所の屋根では霜がきらきら光っていた。
でも奈良気象台の初霜の便りはまだないのだが・・・
冬型の気圧配置が崩れて、今日の最高気温は午後2時半前の14.0℃だった。
明日・明後日と18度近くなり晩秋が戻りそうですね。
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さて1893年のこの日、明治末から大正期の俳人「野村朱燐洞」松山で生まれ、
山頭火に慕われたが26歳で夭折した自由律俳人で、今年で生誕130年になる。
少年時代から俳句をはじめ、自由律俳句の大御所「荻原井泉水」に師事して、
「層雲」に参加する。松山で十六夜吟社を結成し、山頭火も投句している。
1918年10月31日、わずか26歳でスペイン風邪にて逝く。
その数カ月前に詠んだ句は、死を予感させているともおもえるほど。
「いち早く枯れる草なれば実を結ぶ」朱燐洞
*数倍も早く成長し子孫を作る雑草の生き残り術を句にするとは驚き。
井泉水は早すぎる死を嘆き「子どもを失くしたよう」と。
朱燐洞を慕った山頭火は「一すじの煙悲しや日輪しづむ」と悼んだ。
没後「礼讃」が刊行された。
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昨日は京都から戻ればもう午後6時前、冷え込みだした東の空に輝いていたの
は、月齢11.7の月と右下に木星、夜道をカキがなるお宅の前を通り帰宅した。
朱燐洞の句を紹介します。
「風ひそひそ柿の葉落とし行く月夜」 朱燐洞
一人布団の中で外の音にじっと耳を澄ます作者、孤独さと人恋しさ、
そして移り変わる季節への寂しさまで伝わりませんか
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京都は北山の「京都コンサートホール」で京都市交響楽団第684回定期演奏会
でした。
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午後2時20分、京都市地下鉄北山駅から地上へ急いで駆け上がり、屋根付きの
通路を進みます。
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その右側は「京都府立植物園」、コスモスが晩秋の陽光を浴びて輝く。
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その右側は「京都府立陶板名画の庭」です。
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開演7分前に到着です。
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トイレを済ませ、席に着けば、開演を知らせるゴング、そして楽団員の入場
指揮の「シルヴァン・カンブルラン」が指揮台へ
フランスのマエストロ、フランス音楽はもちろんこと的確で自由なスタイル、
今回はモーツァルトと100年後のブルックナーをどうマッチングされるのか。
京都市交響楽団 第684回定期演奏会のプログラムは
モーツァルト:交響曲 第31番 ニ長調 K.297 「パリ」 18分
*カンブルランのドライブにテンポよく軽やかにきびきびと答える京響、
華やかな雰囲気もそこかしこに醸し出され、手が下がるやブラボーの掛け
声が何回も会場に響き、次のプログラムへの期待感も・・・
・・・休憩20分(解説書をじっくりと読みこむ)・・・
ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンチック」 70分
(1888年稿 コーストヴェット版)
*カンブルランのドライブは、壮麗さと響きをうまくバランスさせたセンス
の良さが伺われ、京響の良さを引きだしておられた。
ヴィオラパートの素晴らしさも十分聞かせてくれた。
4楽章のシンバルを今か今かと待っているうちに、個人的には何故かティ
ンパニの音に魅了されていた。
生で聞く初めてのブル4、素晴らしい演奏ありがとうございました。
最後まで拍手をしていたかったが、電車の時間もあり、途中で抜け出せば
ホワイエ中に響き渡るほどの観客の喜びの拍手が続いていた。