六月(陰暦の水無月)朔日、今日から衣替え、
東の春日奥山も衣替え、とは参りませんが、緑がますます深くなってきた。AM9時
若草山 御蓋山 高円山
気候も五月晴れから一転して梅雨空に衣替え、平年よりも早く梅雨入りしそうで、
上空は雲に覆われるも陽が差し、気温の上昇とともに蒸し暑さに変わった。
梅雨で水が「無い」わけではないのに「水無月(みなづき)」?。(異説もある)
語源由来辞典によると「無」は神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」
で、「水の月」という意味になる。
農耕民族の日本人、昔も今も稲作には水が必要で、田植えが終われば田には
常に水を張る必要がありますからね。
稲には雨が必要ですが、小庭には雑草がはびこります。
『水無月や草植ゑふやす庭造り』 長谷川かな女
草取りに小庭に降りると地植えの『ホタルブクロ・蛍袋』が・・・
袋代わり蛍を入れた?という「ホタルブクロ・蛍袋」で、想いをはせたのは・・・
東大寺のゲンジボタル「大仏ボタル」、大湯屋付近で中旬には飛び交うはず、
そして佐保川にもゲンジボタルが戻ってきていますし、柳生まで行かなくても
蛍狩りには事欠きませんね。
でも30年ほど前、柳生で一度だけ出会った幻想的な蛍柱、
それから数回出かけるも空振り、また見たいなーと思いながら横を見ると。
あれっ、もう萩が咲き出しています。
『水無月の萩の風呼ぶ日なりけり』 鈴木真砂女(すずき まさごじょ)
『はじめての 道も青水無月の奈良』 皆吉爽雨(みなよし そうう)