カメラを片手に

道明寺と道明寺粉

日差しのあった朝だったが、雲が覆い始め昼前には全体が雲に覆われている。
気温は冷たたさえ感じる12.3℃から、最高気温は午後1時前の26.0℃だった。
      11時、23.1℃、56%

11時、遠く東の春日奥山、手前の若草山一重目頂上付近に結構な人の姿が。

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はミカン科の「ミカン・蜜柑」
花言葉は「親愛」
5月2日のブログ「ミカンの花が咲く」から、柑橘系の香りで包まれていたが


5月22日の今日は、もう小さな果実が出来ている。
      

そして小庭ではなんと「ハギ」の花が咲きだしていた。

さて先日の葛井寺から誉田八幡宮、そして道明寺天満宮まで歩いてくれば、
西隣の最終目的地「道明寺」、夏のような暑さで少しグロッキー。
正式には古義真言宗 蓮土山「道明寺」、菅原道真公が信心をこめて、手ずから
刻まれた国宝の「十一面観世音菩薩像」を御本尊とする尼寺で、関西風桜餅に
使われる「道明寺粉(道明寺糒(ほしい)」発祥の寺です。
      

「ほしい」は寒中に、純粋のもちごめを二日間水につけて、のち、むしあげ
屋内で10日程乾燥し、のち20日程天火で干してから石ウスにかけて仕上げて
おり、幾年をすごしても変質変色せず、昔は軍糧にし行軍、山登りなどに。

和紙の袋の上の「ほしいひ」の文字は豊臣秀吉の文字と伝わる。
      

用法:糒一カップに対し蒸湯一、七カップを入れてフタをして十分程蒸らした
   後「あん」又は「きなこ」をつけてお菓子とする。
   又「かんてん」の中へ入れると(みぞれ羹)となる。
   さらにフライのパン粉に用いてもよろしい。
   「かぶらむし」の中へかぶらと同量入れると風味がよい。
   10㎝幅の袋にほしいをいれてぬいあげ「みりん」か酒で少しうすめた
   味噌の中につけて一ヶ月ほどおき、とり出して小口切りにすると変わ
   った酒のおともにも。

縁起はパンフレットを参考にして・・・
当寺の前身は「土師寺」、聖徳太子がこの地に尼寺を建立されるに際し、土師
連八嶋が邸宅(道明寺天満宮の南)を寄進(東西320m、南北640mの広大な
境内)、五重塔、金堂等の七堂伽藍(四天王寺式伽藍配置)の神宮寺となる。
その後土師氏の後裔 菅原道真公により、道真公の称号「道明」から道明寺へと
呼び改められ、901年の道真大宰府下向時、難波から内湾を通って、叔母の覚
寿尼(かくじゅに) に暇乞ひをするため、南河内の道明寺に向かふ船の中で詠む

『世につれて浪速なには入江もにごるなり 道明らけき寺ぞ恋ひしき』道真

そして道明寺で一泊し、まだ夜の明けぬころ鶏が鳴いたことから一首詠む。
*人形浄瑠璃・歌舞伎の『菅原伝授手習鑑』「道明寺」の場にも描かれる 
啼けばこそ別れもうけれ鶏の音の 鳴からむ里の暁もか』伝道真
訳)鶏が鳴いて別れなくてはいけないことを悲しく思う
     これが鶏が鳴かない里の朝であったならどんなにいいだろうか。
早く鶏が鳴いたため、道真は、不満足な思ひで旅立つことになり、その後
道明寺地域では、鳥を食べなかったと伝わる。

なお民俗学者「折口信夫」は古代の信仰で「鶏が鳴けば神は帰らねばならぬ」
との関連性や、土師氏菅原氏と鳥との縁も考えられるようですね。

鎌倉時代には大和国西大寺の末寺となる。
戦国時代に入り、1575年高屋の兵乱に当寺も焼失したが、惜しむ織田信長、
豊臣秀吉、徳川代々の将軍家等の屁護によって復興成り朱印地になる。
      

1873年神仏分離令により、堂宇一切を天満宮境内より西側に移し、境内の
拡張を経て1919年には本堂の落成をみる。
      

多宝塔を加えて現在に至る。
      

なお境内には当時の堂の大きな礎石が本堂前に、南には五重塔跡の礎石も残る

      

駐車場から参道があり、山門から入る。 
      

山門から真っすぐには「太子堂」です。

ご本尊は「木造十一面観音立像」平安時代初期、像高98cm、9世紀の菅原道真
の作とされ、カヤ材の一木造で彩色を施さない素地仕上げ。
なおカヤ材をビャクダンの代用材として用いた檀像様(だんぞうよう)の作品です。
毎月18日・25日と、1月1日~3日・4月17日 が拝観料500円で。
      

境内に一本の樹「菩提樹」がある。
中国原産の落葉高木で、高さは10mほど。花期は6-7月頃で淡黄色の花を咲か
せ、日本へは、臨済宗の開祖栄西が中国から持ち帰ったと伝えられる。
      

昨年の実と、もうすぐ花が咲きそうです

そして木槵樹(もくげんじゅ・もくげんじ)、道明寺天満宮境外末社・西宮神社の
がもとで、菅原道真が40歳の時に道明寺で五部大乗経を写経し、書写した
経典を納めたところから生えてきたという。
能 「道明寺」にも歌われる
相模の国鎌倉田代寺の僧、尊性は善光寺の阿弥陀さまにおすがりして極楽往生
したいと、七日間のお籠もりをしていると、或夜夢のお告げで「河内国の土師
の里道明寺に、天満天神が供養のために埋めたお経の巻軸から生えた木槵樹が
ある。その木の実で念珠を作り念仏百万遍をすれば必ず極楽往生する」と・・
      これかな???

六月には黄色い花を咲かせると言う。
      パンフより

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「神社仏閣」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事