カメラを片手に

元興寺旧境内・小塔院跡の虚空蔵菩薩と護命僧正のお墓に

時折強い風が吹き雲の多い初冬の一日、最低気温は7.0℃と冷え込みは弱く
昨日よりは日差しもあり、最高気温は14.1℃となる。
      12時半、13.3℃、44%

さて明日は24節気の「大雪」、暦通り明日以降本格的な寒気の南下に伴い、
明日以降は全国的に冬の日が続き、短い秋が終わりやっと冬になる。
奈良でも朝は2℃迄下がり、霜折れの朝を迎えそうですね。

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は「ヒイラギ・柊
モクセイ科の常緑小高木で、魔除けとして生垣や玄関先に植えられている。
葉の縁がノコギリの歯のようにギザギザし、11月下旬から甘い香りを伴い、
小さな白い花がかたまって咲きだす。
小庭でも2週間前から甘い香りとともに咲いているが、そろそろ終わりのよう

花言葉は、別名でも「鬼の目突き・オニノメツキ」と呼ばれ「用心」と、
甘く香ることから「歓迎」という。
      

11月8日のなら町巡り、昨日の続きで元興寺旧境内の小塔院跡へ。
旧元興寺境内、金堂の南西に位置し、称徳天皇の百万塔を納めたところ、
元興寺にある国宝「五重小塔」もここにあったといわれ、さらに西の金堂と
称された「吉祥堂」があった。
1451年の*土一揆で元興寺金堂と共に焼失、現在は江戸時代に建てられた
虚空蔵堂が建てられている。
現在は真言律宗の寺院律院(檀家もない) となるも、元興寺の遺構として史跡に
指定されている。
*1451年10月宝徳の土一揆、興福寺に徳政令を求めて蜂起した大和の人々が
 元興寺周辺になだれ込み、民家に放火しました。この時、折悪く強風が吹き  
 元興寺金堂、小塔院が全焼してしまった。 
      ピンク色;元興寺旧寺域

西側からの斜面を上がります。
      

崩れた塀が何とも・・・
      

境内は結構草だらけ、二匹の猫がうろつき、小さな虚空蔵堂(1707年)がある。

まずはお参り。内部には百万塔の後ろにご本尊「虚空蔵菩薩」様が祀られる。
仏師は成慶、唐招提寺の良舜房が寄進して奉納せられたもののようです。


そしてもう一つ、本堂裏で草まみれに建つ「宝篋印塔」にも参って下さい。

五輪塔ではなく、一番左側に、樹の影にありました。
貴重な鎌倉時代後期の宝篋印塔、834年にここで亡くなられた小塔院僧正と
呼ばれた「護命僧正」、法相宗の有名な学僧で、その供養のために作られた。
鎌倉時代の作なのは現在も西大寺の末寺で、叡尊上人と弟子忍性上人が復興に
かかわったと考えられている。
      

弘法大師が護命僧正八十才の寿を賀した詩文『性霊集』、最高級の讃辞です。
 『元興寺の大徳僧正、年八十に登(すす)んで、智ほ十二(十二部経)に明かなり、
 無着(むちゃく)世親(せしん)の論、奥きを探り、旨(むね)を諳(そら)んず。…
 …二美(福と智)兼修し、六度(六パラミツ)具(つぶさ)に行ず。
 謂(いい)つべし仏家の棟梁法門の良将なる者なり』 
 『卓たる彼の人宝(じんぽう)、謂うべし国の珍
 人間的国宝であることを宣言して結ぶ。
    
            2018.11.16の写真

大峰山へ33回登拝記念の碑に「役小角 」役行者や役優婆塞(えんのうばそく)が
おられました。
 
 
東へ抜ければ、小さな山門が・・・、右隣は近藤豆腐店の料理屋さんです。
      

ならまち界隈巡りに、立ち寄られてはいかがでしょうか。

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