吹く風は冷たく、冬型の天候に変わったようで、東の春日奥山の
紅葉も主役を冬の雲に置き換われたように。
先日14時頃、連れ合いを市内まで送り、寄り道して平城京跡に。
ところがスコープなどを持ち『水上池』方向へ向かう人々が、
私もと、連れ立って向いました。
水上池は平城宮跡東駐車場から5分ほど、奈良市最大級の大規模
ため池で、『日本書紀』の垂仁天皇記に「倭の狭城池及び速見池
をつくる」中の「狭城池」にあたる一番古い池の一つとされ、
万葉集第11巻 2818 読み人不詳に詠まれている。
原文『垣津旗 開沼之菅乎 笠尓縫 将著日乎待尓 年曽經去来』
訓読「かきつはた佐紀沼の菅を笠に縫ひ着む日を待つに年ぞ経にける」
*日本最古の池は大阪の狭山池とされるが、大和文華館のある
蟇股池(菅原池)説もある。
現在は奈良県の自然景観資産として登録されている。
広々とした池の背後の若草山や佐紀盾列古墳群(ウワナベ古墳群)や
北には歌姫の森を望む
のどかで静かな自然景観を楽しめ、四季を通じて野鳥が飛来し、
野鳥の会が主催されるバードウォッチング会にも使われている。
着くと、超望遠レンズのカメラが三脚の上に数台置かれており、
アマチュア・カメラマンたちは手持無沙汰で待機中です。
のんびりと水鳥が泳いでいました。
目の前の茂みから、にょきっと顔を出した水鳥が口を開けて魚を
一飲みに、「カワウ」ですが何回も潜っては顔をだし遠ざかった。
暫らくすると急に鳥たちが騒ぎ、カメラマンたちにも動きが、飛んだ
という声とともに双眼鏡で行方を捜しており、あの木の上の止まったと。
水鳥たちは、池の中央や水際に伸びた木の下に集まり、警戒モードに。
『オオタカ』で、じっとして動きはない。
『オオタカ』は一時国内希少野生動植物種として登録されていたが、
準絶滅危惧種に格下げになり、平成29年8月29日に解除されている。
教えて頂いた話ですが、この個体は片目が潰れていて、狩りが
下手なため、夕方になるのを待っているとのことでした。
また寄せてもらいましょう。三脚を持って!
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