横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

三十三間堂

2008-03-06 08:23:31 | 京都

ここは京都三十三間堂の長い長い建物。
縁側を利用した宮本武蔵と吉岡伝七郎の戦いや、通し矢で有名だ。
江戸時代、尾張・紀州両藩による通し矢「天下一」の争奪戦が行われた。
軒下を南端から北端へ一昼夜をかけて矢を射続けるという「大矢数」は命を懸けた壮絶な競技だった。
堂内に入ると誰それが何本放って何本通したということを記した額が何枚も掲示されている。
紀州藩・和佐大八郎の総矢数13053本、通し矢8133本が最高記録らしい。

通し矢が行われることはなくなったが、毎年1月15日ごろに弓道大会がある。


さて、この日3月3日には春桃会(しゅんとうえ、もものほうえ)というのが行われていた。
堂内を無料で拝観できる上、特設の高壇から千体千手観音仏を一望できたり、
千手観音仏の前に展示された池坊社中による献華作品を見ることが出来る。
これらを撮影できないのは残念。池坊のHPで、雰囲気だけを伝える。


当日限定女性専用雛守りが用意されていて、妻も手に入れた。


もう一つのイベントが青空説法。


住職をしている天台寺などで青空説法を続けておられる瀬戸内寂聴さんだ。


無常というものの考え方を中心に、
今年が源氏物語千年紀であることから紫式部、光源氏と女性たちの講話をされた。
そのあたりのことは、昨日のNHKスタジオパークでも話をしておられた。


地面に座る人を中心にして2、3000人もいただろうか。
老若男女、みんな熱心に聴き入る。


寒い日であったのに立ったまま1時間も話し続けて疲れた様子を見せられない。
85才とは思えない元気さだ。
立ち姿は大きく見えたが、控え室に入られるときに近くで見ると背は低いほうだった。


近くで見たキュウリグサ。
小さくてもしっかりした花だ。