
神奈川県自然環境保全センターで見たちょっと変わったもの。
ヤツシロラン(ラン科)の仲間の果実らしい。

花は見ていないなあと思ったら、花柄が短くて落ち葉に隠れるぐらいで咲く。
そして果実になるころぐーんと首を伸ばして、このような姿になる。
ちょっと写真が悪くて残念。

やがて弾けて中から白い埃のような種子を撒く。
果実の底の方に少し残っているのがそれだ。

こちらはヤリグモというクモの卵のうだ。
クモの卵のうとしてはジョロウグモが木の幹などに作り白い糸で覆われたものがおなじみだ。

しかしクモの種類によってさまざまな形を作る。
ヤリグモの卵のうのように紡錘型のものとしてはオオトリノフンダマシやオナガグモもある。

昨年見たオオトリノフンダマシの卵のう。
大きさはヤリグモと同じく2~3cmぐらいだ。
ヤツシロラン 検索して花も見てきましたが、花の時期は背が低く
目立たなさそうですね。果実になるとぐぐっと背を伸ばすんですね。
熟して裂けて隙間の開いた果実を拝見すると風を受けてカラカラと
回りそうな様子にも見えます。飛んでゆけ~飛んでゆけ~ですね。
クモの卵のうも、私では目の端に映っても枯葉がぶら下がっている
としか思わず見過ごしそうです。クモの側もそれを願っている
のかもしれませんね。
長年毎月通っている場所ですが、また新たな珍しいものに出会いました。
花を見ていないのに不思議だなあと思ったのですが、
果実の時に茎がぐんぐん伸びるとはびっくりです。でも来年は花を見たいです。
隙間の開いた果実は、何かカラカラと回る道具だか玩具だかがありそうですね。
クモの卵のうもさまざまで面白いですが、一人で歩いているとなかなか気づきません。
大勢の目のおかげです。