人は亡くなったらどこへ行くの?
生まれ変わるとか、天国とか、星になるとか…、
色々あるけど…
事実としてわかっているのは、
“触れられない、存在になる”
と、いうこと…。
思い出は偉大で、どこかで元気にしていてくれるんじゃないか
という錯覚を起こす…。
思い出深い場所に行けば今すぐ扉を開けて、
以前のように元気な姿を見せてくれるんじゃないかと期待する…。
でももう、声は聞こえない。。。
私はこの年になるまで、正式な通夜に顔を出したことがなかった
…今更ながら作法を復習して、大急ぎで会場に向かう…。
連絡があった時は、信じられなくて、まさかと思い…
喪服に着替える間も悪い冗談のように思っていたように思う。
どこかで何かの手違いを期待して、そんなことはあるわけないと、
脳ミソも心臓も願っていた。
…会場には残された魂の器が横たえられていて、
見慣れた顔なのに別の人みたいに思えた。
私の知っているあの人はきっとまだどこかにいる…
そんな、遠い気持ち…。
ご家族に初めてお会いして…悲しくて複雑な気持ちが
スルスルと手を伸ばし、私の心に染みていった。
(私に何が言える?何が出来る?)
…私には死を悼んでお悔やみを言うくらいしか出来なかった。
肩を抱いたまま、言葉にならない。
人の死は、重い…。
言葉すべてを無にしてしまうほど…。
時間を止めて、思考を止めて、、息も止まりそう…。
私は死がなんなのか知らない。
でも死が訪れると、彼らは、私は、この地球ではもう
触れ合って暮らすことは出来ない存在になってしまうのか…。
それが…悲しい。
残された者はどう生きればいい?
残された者の為に周りは何が出来る?
…複雑な思いのまま、この数日を取り繕って……、
ありったけの前向きな言葉を未熟な愛で包んで励ます…。
でも、ちゃんと励ませているか?
この励ましは必要か?
…魂の器の持ち主は、人の言葉で語らなくなってからなお、
私に大きな疑問を投げかける…。
そして、人と人をつなぐ。。。
…生前から、お世話になりっぱなし…。
『私たちの記憶が、残された者の為になる日が来るといい。
悲しみより大きな愛がそこにあったと信じられる日がくるといい。
残された地球時間を精一杯生きて、あなたに出会えて良かったと、
いつかまた言える日まで…』
私は自分に出来ることを精一杯やって、
彼らが残してくれたものを愛す。
忘れたくない。 宏美
生まれ変わるとか、天国とか、星になるとか…、
色々あるけど…
事実としてわかっているのは、
“触れられない、存在になる”
と、いうこと…。
思い出は偉大で、どこかで元気にしていてくれるんじゃないか
という錯覚を起こす…。
思い出深い場所に行けば今すぐ扉を開けて、
以前のように元気な姿を見せてくれるんじゃないかと期待する…。
でももう、声は聞こえない。。。
私はこの年になるまで、正式な通夜に顔を出したことがなかった
…今更ながら作法を復習して、大急ぎで会場に向かう…。
連絡があった時は、信じられなくて、まさかと思い…
喪服に着替える間も悪い冗談のように思っていたように思う。
どこかで何かの手違いを期待して、そんなことはあるわけないと、
脳ミソも心臓も願っていた。
…会場には残された魂の器が横たえられていて、
見慣れた顔なのに別の人みたいに思えた。
私の知っているあの人はきっとまだどこかにいる…
そんな、遠い気持ち…。
ご家族に初めてお会いして…悲しくて複雑な気持ちが
スルスルと手を伸ばし、私の心に染みていった。
(私に何が言える?何が出来る?)
…私には死を悼んでお悔やみを言うくらいしか出来なかった。
肩を抱いたまま、言葉にならない。
人の死は、重い…。
言葉すべてを無にしてしまうほど…。
時間を止めて、思考を止めて、、息も止まりそう…。
私は死がなんなのか知らない。
でも死が訪れると、彼らは、私は、この地球ではもう
触れ合って暮らすことは出来ない存在になってしまうのか…。
それが…悲しい。
残された者はどう生きればいい?
残された者の為に周りは何が出来る?
…複雑な思いのまま、この数日を取り繕って……、
ありったけの前向きな言葉を未熟な愛で包んで励ます…。
でも、ちゃんと励ませているか?
この励ましは必要か?
…魂の器の持ち主は、人の言葉で語らなくなってからなお、
私に大きな疑問を投げかける…。
そして、人と人をつなぐ。。。
…生前から、お世話になりっぱなし…。
『私たちの記憶が、残された者の為になる日が来るといい。
悲しみより大きな愛がそこにあったと信じられる日がくるといい。
残された地球時間を精一杯生きて、あなたに出会えて良かったと、
いつかまた言える日まで…』
私は自分に出来ることを精一杯やって、
彼らが残してくれたものを愛す。
忘れたくない。 宏美