「裏千家のお茶会のお菓子・・・名前は『せせらぎ』」 お軸 茶花 お香
ちょっと時期はずれになってしまった感がありますが、先日行ってきた「杜の都の大茶会」に行ったときのことをお知らせいたします。
上の写真は数あるお点前ブース(各流派毎の会場)の中の一つとは言っても仙台では代表的な「裏千家」のお茶会のお菓子とお床の様子です。床のお軸は「青山元不動(せいざんもとどうぜず)」と書かれています。この言葉にまつわるエピソード(ある有名な野球選手が座右の銘にしていたとか)の説明がありました。
茶花の名前や取り合わせに込めた気持ちなど、単なる装飾ではないもてなす側の気持ちを表していることに気づかせる説明でした。
そして、お菓子についても、このお茶会のために考えてデザインし、特注した特別のものでした。写真の「せせらぎ」と銘打ったお菓子は、仙台の5月の季節のイメージを込めて創作したものであり、白と水色で仙台の川の流れる様を表しており、筋で流れている様を表し、そに上に描かれている楓の形が趣を添えています。
というわけで、目にするもの一つひとつに意味があり、思いを込めておもてなしをしているという気持ちが伝わってくるものでした。
お点前のお道具にしても、どれも大切に受け継がれてきたと思えるようなものばかりです。
でも、そんな中に昔の人の遊び心が感じられるものがそこここに見られます。
たとえば、下の写真に釜、ひしゃく、蓋置、水差しなどが並べられていますが、よおく見てください。
釜のとっての形を。気づきましたか? かたつむりの形ですよ。かわいいですね。
そして、蓋置は...。ほら、蟹の形です。
水差しは、季節に因んで「不如帰(ほととぎす)」の図柄のものを選んだそうです。蓋のつまみも不如帰の形になっていますね。
本当に手が込んでいますね。
じいーとしてお点前が終わるまで座って待っているのですが、お点前をする方のしぐさやお道具等に目をやっていると、そんなに長い時間とは思えず、むしろ充実した心地よいひと時と感じられます。
当日、よく晴れた青空の下、降り注ぐ日差しに新緑があふれ新鮮な空気やそよ風を受けながら仙台の5月の素晴らしさを存分に味わった一日でした。
ところで、茶道にはいくつかの流派があります。
今回は14の流派が席をもうけました。
私もいくつかのブースに参加しました。お茶席の券は当日券で1席700円、2席1400円でした。
仙台では、裏千家が盛んです。なんでも、現在の宗室のお母さまは仙台出身の方だということで、なおさら仙台で裏千家が多いのかもしれないとのお話を伺いました。
お茶席開始は、9時半なのですが、10時過ぎに着いたところ裏千家のブースにはすでに4~50人のまとまりの待ちグループが3つぐらいあり、私はその次のグループの前列として待つことになりました。4~50分位は待ったと思います。
待っている間に茶道に造詣が深い方がお隣にいらっしゃたのでいろいろお話を伺い、退屈することもありませんでした。
今日は、このへんで終わりにしたいと思います。
とりあえす、今年の「仙台の5月」勾当台公園で毎年開催されている「杜の都の大茶会」の様子をお知らせしました。
ブログをご覧になっていらっしゃる方も機会がありましたら、気軽に参加できる「杜の都の大茶会」に参加してみてはいかがでしょうか?
あんなに凝って本集めたのに、地震の後に、小説類はきれいさっぱり古本屋さんにもらってもらうか捨てました。
有名な茶道の和菓子屋さんもありましたよね。売茶翁。どんなお店か知りもしないで、アルバイト先でよくごちそうになっていました。
今思うと懐かしい……。
仙台に来たばかりの時、仙台在住の同級生が案内してくれました。まだ、仙台に慣れない頃だったせいか印象に残っています。
知り合いで茶道の先生をしてらっしゃる方がいて、美味しいお菓子を調達してお稽古をすると、お弟子さんが喜ぶと話していました
仙台は茶菓子のお店が多いとのこと、そうなんですね。数えたこともなく気づきませんでした。
いつまでも老舗など美味しい茶菓子のお店の多い仙台であってほしいものです