今年5月に「石巻古地図散歩」が「石巻アーカイブ」地図研究会から出版されました。収集した古くからの石巻の地図が掲載されています。
古くは、江戸時代元禄時代(1697~11年)の絵地図から天保10年頃の北上川中瀬付近の絵地図、明治時代の石巻市街地図並びに女川湾明細図や石巻村、、湊村、門脇村、蛇田村小地図、陸前石巻案内全図、大正時代の石巻市街図、石巻港明細図、昭和に入ってからの石巻市街全図(一戸いっこの商店名もびっしり入っている詳しい地図)職業別明細図等、昭和10年の石巻都市計画図。そして昭和23年の石巻渡波女川新総合地図(私たちの時代になってきました。)そして、昭和33年の港都石巻鳥瞰図(門小があります。湊小も中学校も、パルプ工場も色鮮やかに描かれています。)
解説もついていて見ごたえがあります。サンプルですが、下記のホームページでそれらの地図を見ることができます。
http://ishinomaki-archives.com/greeting/
当時の様子を知る貴重な地図で時代の流れが見えます。
私たちの親世代の方々も一緒に楽しめる会話が生まれる地図だと思います。
企画、編集をされた小野寺豊氏(「石巻アーカイブ」地図研究会)は、この企画のきっかけを、次のように語っています。
「 震災後、ある本の編集のため資料探しに邉見先輩を訪ねたところ、『その資料は津波をかぶってダメになった・・』と聞いて愕然としたことを思い出します。震災で自宅の一階にあった資料は、ほぼ全滅だったとのこと。もちろん、今回の震災は、尊い人命や家や街並を無情に奪ったもので、被災地でさまざまな貴重な文化財、資料等も失われ仕方ないとはいえ、とても残念な思いを感じました。
幸い無事であった資料を見ているうちに、この貴重な資料等でしっかりと後世に伝えられるものができないか、そしてふるさとの歴史や、今住んでいる町に興味をもって語り継ぐ人材を育てられないかと考えはじめたのが、この本の原点です。」
そして、図らずも全く素人の我々も目にすることができることになったわけです。
そこには、今はもう見ることのできなくなった私たちの懐かしい時代を思い起こさせる地名や名前がそこここにあふれています。
この資料は各個人の蔵書であったり、博物館等の施設で保管されていたりと様々な方々の思いによって残されていたものをご協力により1冊の書物として完成したものであるということです。
震災にあった今、本当に貴重なものとなりました。
さて、私が小学校時代からしばらく過ごした家の跡地は現在下の写真のようになっています。ここは、ここは33年頃の鳥瞰図には、緑に彩られています。当時野原だったのですね。
ほかの場所も。その頃はずーっと緑が多くなっています。
次の写真はパルプ工場の方から、門脇の方の現在の風景です。ここは昭和33年ごろには、色々な建物等が細かく地図に載っています。早くから開けていたのですね。遠くに見えるのは復興住宅でしょうか?新しい建造物が見えます。
この地図の出版のニュースを聞いて、その内購入しようと思いながらやっと先日、仙台の「ヤマト屋書店」を訪れたところ売り切れたとのことでびっくり!でも金港堂に問い合わせたところ2冊残っているということでラッキーでした。
でも、これからも購入できます。下記のホームページに入り、注文することができます。
やはりコメの積出港としての石巻の繁栄は素晴らしかったのですね、
こんなにしっかりした地図がたくさん残っているとは。そして商店名が書き込まれていて……。今の我が町の古地図と全然違う。
いっそ湊に米蔵を並べて造って、すべて食べ物屋さんにして人を呼び込むとか……。最盛期の湊村を再現するとか。
でも、私は時の流れについていけません。
なにしろ、工場の名前が「十条製紙工場?」に変わったところまでは分かるのですが..、今度また変わっているような気はするものの、自信がなく一応「これならわかるかな」という昔の名前にしてしまいました。
思い出のある名前です。
どんぐりさんの湊のアイディア面白いです。
ところで、今リボンアートフェスティバルが開催されている雄勝では、別の活動の一つとして自然体験のための宿泊施設等が作られたようです。
今後の発展が楽しみです。