Yo-Yo Ma plays Ennio Morricone # The Mission - Gabriel's Oboe
第 79 回哲学カフェ資料 2019 年 2 月 26 日
担当 秋政孝一
「こだわり」とは?
今回のネタもとは、岡山県立岡山南高校の延原良明校長先生です。2学期末の校長挨拶。 昨年行方不明の幼児を見つけたスーパーボランティアの尾畠春夫さんのお話。
まったく思い 込むことなく「囚われない柔軟な心」があったからこそ発見できたと言われます。 ここでいう 「囚われる心」とは心が閉じ込められた状況を指します。
最近では「こだわりのスープ」「こだわりの宿」など、グルメ番組や旅番組で「こだわり」が氾濫 しています。このように現今では「こだわり」は良い意味で使われることが多いようです。
しかし 本来「こだわり」とは「どちらでもよいものやどうでもよい事に執着したり固執すること」を表現す る言葉として、あまり良い意味では使われなかった言葉です。
いまや本来の「こだわり」の概念が消えて、「本当に大事なこと、守り抜くべきもの」と 「どうでもいいもの」の境目が認識できなくなってきたようです。
延原先生は、本当に守りぬくべきことは、「譲れない」という言葉が適切だとおっしゃいます。
物事を判断する際に、「譲れない」ことは何なのか? また「拘泥している」ことは何なのか? これを考えることは大切ですね。
Q1.あなたが「こだわり」をもっていること・モノは何でしょうか?
~仕事で、家庭で、遊びで、生き方で、等々~
Q2.自分にとって「こだわるコト」なのに、他人から見て「どうでもいいコト」とされ、
「こだわり」を持つなと言われた場合、どう思いますか?
Q3.「譲れないこと」と「こだわって拘泥していること」の差は、自分で判別できるでしょうか?
哲学カフェ 索引