100分de名著 『古今和歌集』
第2回 恋こそ我が人生
「命やはなにぞはつゆのあだ物を逢ふにしかへば惜しからなくに」。命、それが一体なんだというのだ、露のように儚いものではないか…いう心の叫び。
あなたに会うことができるならば命と引き換えにしても惜しくないという強烈な情念を詠んだ歌だ。
渡辺泰明さんによれば、「恋」と「恋愛」は異なる。「恋愛」は男女二人いれば完結するが「恋」はもっと大きな世界をもっている。
「恋ひ」とは「乞ひ」であり全身で求め願うもの。時に社会すら動かすこともある。第二回は、「恋」を詠んだ和歌にスポットを当て、
平安時代の恋がどのようなものか、またどのような社会的な意味を持っていたのかに迫っていく。
Aria - Acker Bilk
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