7.Climb会58回 造山古墳
岡山市内にある史跡の内で、全国トップクラスの歴史的内容を物語るものとして、造山古墳を挙げることができます。
造山古墳は、築造時期が5世紀前半に推定されている巨大な前方後円墳であり、古墳時代(3世紀末~7世紀初め)に全国で築造されている前方後円墳5,200基の内で、第4位の規模を占めています。
前方後円墳は、「倭国(わこく)」と呼ばれていた古墳時代の日本列島において、大和(現在の奈良県)を中核にした政治体制の下で、社会的ステイタスに基づいて築造された首長の墓と評価されています。
Dinner/Nocturne - Yo Yo Ma plays Ennio Morricone
千足古墳
「造山古墳 第一、二、三、四、五、六古墳」のうち第五古墳)。
造山古墳の前方部前面に位置する、墳頂約81m、後円部径約63m、同高さ7.4m以上、前方部長約25mからなる前方後円墳です。
通常の前方後円墳に比べ前方部が短いため帆立貝形(ほたてがいがた)古墳とも呼ばれます。
造山古墳群を構成する6基の陪塚の一つで後円部には横穴式石室が2つあります。
そのうちの第1石室では石室内の石障(せきしょう・石のついたて)に、直線と円弧からなる特殊な文様「直弧文(ちょっこもん)」が彫刻されていることで有名です。
直弧文が描かれた石障は天草(熊本)から、石室の壁材は香川から運ばれ、石室の形態は北部九州のものと分かっています。
このことからも千足古墳に埋葬された人も有力者であったことが推測されます。
千足古墳は埴輪を並べた墳丘へ登ることができ、石室内部を見学できます。
鷹巣城
千足古墳
西平さんのレクチャー
隆
索引 鬼ノ城
Climb会索引 2019 2020
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます