2019年、内田百閒が生誕130年を迎えるのを記念して、吉備路文学館
と岡山県郷土文化財団が所蔵する直筆原稿や書軸、初版本など貴重な
資料や遺品を一堂に会し、「生誕130年記念 内田百閒 ―古里岡山を
訪ねて―」を開催します。
今回の特別展では、稀代の文筆家を生んだ古里岡山やゆかりの人びと、
百閒が特に好んだ乗り物に焦点をあて、その生涯にせまります。
全会期(2019年2月10日(日)~6月2日(日))16週間のうち、8週間ずつを
前期・後期、さらに2週間ごとの8期に区切り、尋常小学校から第六高等学
校までの作文や図画などを入れ替えて、育ちゆく少年の姿を追います。また、
夏目漱石をはじめ、百閒を育んだ人びとのゆかりの品々も、期間を区切って
特別に展示します。今回初公開となるものも多く、この機会に何度でも足を
お運びいただき、内田百閒の新たな魅力を発見していただければ幸いです。
記念講演会 《百閒文学について》
講 師
綾目 広治 氏 (ノートルダム清心女子大学文学部長)
文学 2016・2017・2018・2019 索引 4
① 大地埋め尽くす命の喧噪浮彫が宿した人間くささ② 心をこめて見るべきもの③ プラグマテイズム
④ 親子の争いは、まず家庭で解してほしい⑤ 価値は日常にあり⑥ 山との出会い世界が広かった
⑦ レマルク「西部戦線異状なし」⑧ 最古280万年前原人化石⑨ 明治維新という過ち
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Yo-Yo Ma plays Ennio Morricone # The Mission - Gabriel's Oboe
第 79 回哲学カフェ資料 2019 年 2 月 26 日
担当 秋政孝一
「こだわり」とは?
今回のネタもとは、岡山県立岡山南高校の延原良明校長先生です。2学期末の校長挨拶。 昨年行方不明の幼児を見つけたスーパーボランティアの尾畠春夫さんのお話。
まったく思い 込むことなく「囚われない柔軟な心」があったからこそ発見できたと言われます。 ここでいう 「囚われる心」とは心が閉じ込められた状況を指します。
最近では「こだわりのスープ」「こだわりの宿」など、グルメ番組や旅番組で「こだわり」が氾濫 しています。このように現今では「こだわり」は良い意味で使われることが多いようです。
しかし 本来「こだわり」とは「どちらでもよいものやどうでもよい事に執着したり固執すること」を表現す る言葉として、あまり良い意味では使われなかった言葉です。
いまや本来の「こだわり」の概念が消えて、「本当に大事なこと、守り抜くべきもの」と 「どうでもいいもの」の境目が認識できなくなってきたようです。
延原先生は、本当に守りぬくべきことは、「譲れない」という言葉が適切だとおっしゃいます。
物事を判断する際に、「譲れない」ことは何なのか? また「拘泥している」ことは何なのか? これを考えることは大切ですね。
Q1.あなたが「こだわり」をもっていること・モノは何でしょうか?
~仕事で、家庭で、遊びで、生き方で、等々~
Q2.自分にとって「こだわるコト」なのに、他人から見て「どうでもいいコト」とされ、
「こだわり」を持つなと言われた場合、どう思いますか?
Q3.「譲れないこと」と「こだわって拘泥していること」の差は、自分で判別できるでしょうか?
哲学カフェ 索引