on Bass+

~ す き こ そ も の の あ は れ な り け り ~

MG / たぶん'60年代のギター

2008年03月12日 23時48分14秒 | Guitar Collection
「たぶん'60年代のギター」というタイトルでヤフオクに出ていました。全く詳細不明の古いギターです。ケータイで撮ったらしい小さな画像だけでアップされていて、普通なら「ああジャンク品だな」とスルーするのですが、なんか気になってよくよく見てみると、色褪せしてない真っ赤なボディにホワイトパールのセルピックガードがなかなかオサレ。加えて金属カバーの隙間に金箔の覗いている今まで見た事の無いタイプのピックアップ。オクターブ調整なんか知らねぇ!とばかりの一直線の金属ブリッジ。そしてボディ形状はグヤトーンのLG-85Tに、ネックはLG-65TやLG-120Tに使われていたのものに酷似している。。。ていうか多分同じ型。でもアーム部はグヤに似たタイプの物は見た事が無く、テスコに似たタイプの物があるものの少し形状が違う。。。と、どうにも気になる点が多かった事と、経験上金箔を使ったピックアップのギターはどれも太くて暖かい音がしていた事、それに古いものにしてはずっと使われ続けてきたものの様に見えたので、コレは感としか言い様が無いんですがちょっとオーラみたいなものを感じて "良い音がする" という確信に近いものが湧きました。8000円で出てたのでまぁダメならまた売ればいいか、くらいの軽い気持ちで入札してたらやっぱり誰も興味を示さなかったみたいでそのまま落ちました。で、届いてみて見てみるとネックの裏はサンバースト。普通赤のボディにサンバーストのネックは付けないだろう。。。で、トラスロッドの無いタイプで極太ネック。そしてボルトが6点留め。。。不思議な仕様です。グヤのLGは所有した事無いのですが6点留めは普通なのでしょうか。サイズからして6本使う必要は無い様に思いますが。。。で、軽くクリーニングしポロポロ弾いてみるとネックは真っ直ぐ弦高も低めで弾きやすい。小さなボディにしてはかなり鳴っている。コレは期待出来そうとアンプに繋ぎ音だししてみたら、思っていた通り太くて暖かい甘~いトーンでふくよかで豊かな音色。当たりでした。昔紹介したナショナルのギター(http://blog.goo.ne.jp/span_21/e/51e84d1d8f8ce86b6ed89bfd702b3493)と共通する繊細なヴィンテージトーンで弾いててとても気持ちがイイ。たまにこんな掘り出し物に出会えるからビザールギターは止められない。仕様からしてグヤの輸出用モデルか何かだと思うのですが、単に工房で余ったパーツを組んだだけの物かも知れません。スイッチ類はフロントリアピックアップのON/OFFとSOLO/RYTHMの切り替え、ノブがひとつ取れちゃってて無いのが残念ですが。いい買い物をしました。
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