春
今日の天声人語に,春を「はる」と読むから,軽やかな感じがするが,これを「ぱる」と半濁点をつけると重くなる,という趣旨のことが書かれていた。
なるほどと思うと同時に,春の訓読みはもともと「はる」だったからそうなのか,別に季節を表す「はる」という言葉があってそれに「春」があてはめられたのか疑問に思い,広辞苑をひいてみた。
それによると,「春」の意として,草木の芽が「張る」,田畑を「墾(はる)」,「晴る」からも,の三つが挙げられていた。どうもこれは語呂合わせの感じで,やはり「春」は最初から「はる」だったのではなかろうか。
天声人語には英語のspringも軽やかな季節を表す言葉として挙げられていた。
そこで,外国語の春の扱いについて,言葉紡ぎが得意なチャット君に教えを乞うた。
わたし
スペイン語で春のことをprimaveraといいますが,その語源を教えてください
ChatGPT
「primavera」というスペイン語の単語は、ラテン語の「prīmum ver」に由来しています。これは「最初の春」を意味します。「prīmum」は「最初の」を、「ver」は「春」を意味します。つまり、「primavera」は春の最初の季節を指す言葉として形成されました。
わたし
では,英語のspringは何故春のことを言うのですか。
ChatGPT
英語の "spring" は、古英語の "springan" に由来します。この言葉は、「跳ぶ」「飛び跳ねる」といった意味を持っています。春の季節は、新しい生命や活力が芽生える季節として表現されることが一般的であり、植物が成長し始めることや動物が活動し始めることなど、活気に満ちた季節として捉えられます。そのため、"spring" という言葉が春の季節を表す際に使用されるようになったと考えられています。
わたし
ドイツ語ではどうでしょう。
ChatGPT
ドイツ語では春のことを「Frühling(フリューリング)」と言います。この語の語源は、古高ドイツ語の「fruolīn」や中高ドイツ語の「vrüje linc」に由来します。これらの言葉は、「再び明るくなる時間」や「明るくなる期間」を意味します。春は冬の終わりとともに日が長くなり、自然界が再び活気づく時期であるため、「Frühling」が春の季節を指す言葉として用いられるようになりました。
わたし
アラビア語については分かりますか。
ChatGPT
はい、アラビア語でも春のことを表す言葉があります。アラビア語で春の季節を表す一般的な言葉は「ربيع」(rabīʿ)です。この言葉は「芽生える」「成長する」という意味があり、春の季節が自然界で植物が芽生え成長する時期であることを反映しています。
フランス語とイタリア語についても訊いたが,答えはスペイン語の場合と同じだった。どうもラテン系の春を表す言葉は論理的で,味気がない。英語,ドイツ語,アラビア語は,いずれも春を迎えた喜びの感覚が表現されている。
ではわれわれの「春」の字はどうなのか。チャット君に訊いてみた。
わたし
漢字の「春」の語源は分かりますか。
ChatGPT
漢字の「春」(はる)の語源は、古代の中国で、春の訪れる時期に、大地が新しい生命で満ちる様子を表現したものです。この漢字は、「日(日の出)」と「人」を組み合わせて作られています。日の出る時に人々が活動し、大地が生命で満ちるという意味合いが込められています。
チャット君の答えの真偽は問題にしない。春は確かに心躍る季節であり,春を表す言葉は,いろいろな国で,その感覚に発していると理解したい。
しかし,今日は氷雨が降り,春の名に値しない日和であった。谷の鶯も時を待っているのであろう。茨城県の桜は,28日開花と予想されている。
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