MLB開幕
夜7時のNHKニュースを観ようとテレビをつけたら,韓国でのドジャース対パドレスの野球試合が生中継されていて,そのまま10時過ぎまで観てしまった。
ド軍では大谷翔平が2番DHで出場,パ軍ではダルビッシュ有が開幕先発として登板,さらには松井裕樹が2/3回だが大リーグ初顔見世と,キム遊撃手も含めて,韓日向けの大サービスだった。
しかし,試合の方は緊迫した好ゲームで,さすが大リーガーと感心するきびきびしたプレーを楽しむことができた。
日本選手はいずれも好調で,ダルビッシュは3回2/3を1失点に抑えて先発の任を果たし,松井は大リーグ初登場にやや緊張したかピッチングロックに引っかかって四球を許したが,三振一つを奪って初登場を飾った。
大谷はダルビッシュとは初対決。わたしは両者に身びいきで,大谷が単打1本,ダルビッシュがほかを抑えると希望していたらその通りになった。
それにしても大谷は大したエンターテイナーである。両軍唯一の盗塁を決め,自分の2塁ゴロも足を飛ばしてゲッツーを阻み,打点も記録した。ついでに,味方のセンターフライに2塁まで走ってそのまま1塁に戻ってアウトになるというチョンボまでして見せた。
その大谷を支えてきた水原一平通訳がドジャースから解雇されるというニュースが流れている。もし本当なら,残念なことだ。
和子源氏物語
3月10日付の朝日新聞デジタル版に,「母の推し活がバズった日 「好き」積み重ねた81歳,人生って面白い」という記事が載っていた。
一人の女性が20年間をかけて築いた源氏物語の現代語訳を記したホームページ『和子源氏物語』の紹介である。
女性の名前は,小川和子さん。源氏物語に携わったのは,会社勤め,子育ての区切りがついた54歳の時,地区センターの古典講座で源氏物語の講義を聴いたのがきっかけだった。以来コツコツと現代語訳を書き溜めて,ホームページの作り方も勉強し,『和子源氏物語』を74歳の時に完成した。
それから7年経った今年の1月,娘の志津子さんがお母さんの仕事を少しでも多くの人に知ってもらいたいと,NHKの大河ドラマ「光る君へ」の初回が放送された7日にSNSに投稿し,「光る君へのスタートに際して、私のハハ(現在81歳)の偉業を広めたいんだがどーしたらよいものか。ほぼ平成期をまるまると費やし、源氏物語を全編現代語訳して、フォトショップで挿絵も描いて、自分でホームページ作って載せておるのです。みんな見て。」とつぶやいたところ大反響を呼んだとのことである。
早速わたしもこのホームページを訪れてみた。全54帖の全訳のほかに要約も収録されていて,和子さんご自身で描かれた挿絵も楽しく,早速桐壷を読ませてもらった。著者の気遣いで平易な現代語に訳されていて読みやすい。
わたしは,大学受験のころ,源氏物語の桐壷と澪標の一部を読んだだけで,ほとんど知らない。折角の機会,毎日少しずつ読ませてもらおうと思っている。
カミさんにこの話をしたら,彼女はとうの昔に知っていて読んだとのこと,恐れ入った。
こぶし咲く春
阿見町にて3月21日撮影
STOP WAR!