博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

「大気波動」による津波

2022年01月23日 | 科学
 読売新聞の報道によりますと、南太平洋の島国トンガで15日に発生した大規模噴火で、地球を周回する特殊な強い空気の振動「大気波動」が観測されていたことが東京大地震研究所の調査でわかった。火山噴火での確認は、近代的な観測が始まった1980年代以降では初めて。気圧を上昇させ、津波を生じさせた可能性があるということです(注1)。トンガ王国現地は火山灰の降灰や津波の甚大な被害を受けていますが、日本でも津波が日本に到達し、高知県では漁船が転覆するなどの被害が出たことが報道されています。上の写真はウェザーニュース様から引用させていただきました(注2)。
 大気波動といいますと、旧ソ連が1961年10月30日に北極のノヴァヤゼムリャ島で爆発させた史上最大の50メガトン水爆「ツアーリ・ボンバ(ロシア語で「爆弾の皇帝」の意)」が思い出されます。この水爆は、広島型原爆の約3,300倍もの威力を有し、その核爆発は2,000キロメートル離れた場所からも確認され、衝撃波は地球を3周したと伝えられています。―ノヴァヤ・ゼムリャ島から日本までの大圏距離は、シベリアを突っ切って約6000キロメートル。核爆発からおよそ5時間後の、日本時間30日午後10時頃から、稚内、米子、室戸など全国8か所に設置された微気圧計が、シャープな初動を捉えだしたのである―ということだそうです。これらの衝撃波は直接日本列島を目指したもの以外に、日本とは反対方向に向かったものが地球を1周して日本に届いたものもあるそうです(注3)。
(注1)https://www.yomiuri.co.jp/science/20220123-OYT1T50088/
(注2)https://weathernews.jp/s/topics/202201/150135/
(注3)https://web.archive.org/web/20020604021549/http://www.masaruk.com/kaze-column007.html

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