博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

納棺の儀式 2

2010年08月27日 | 身の回り
(昨日の続き)
 さて、御通夜の時に、実家の床に敷いた布団に横たわる義父を親族の手で納棺しなければなりません。2008年に日本映画『おくりびと』(滝田洋二郎監督)が第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞し話題になりました。映画の主人公は納棺師という設定で、その仕事が脚光を浴びました。その納棺師の仕事を当地では親族がするのです。
 先ず私達親族(義母、義兄、義姉、家内、私です)全員が縄を腰に結びます(写真)。それで準備ができました。
 先ず義父の遺体をエタノールを含んだ脱脂綿で拭きます。それから義父に死装束を着せます。脚絆、手甲、頭に巻きつける三角巾、三途の川を渡る渡し賃が入った財布などです。着用し終えると、いよいよ納棺です。遺体の下には持ち上げるための取っ手が付いた布の担架が敷いてありますので親族4人で持ち上げ、棺桶に収めます。体重の激減した義父は本当に軽くなっていました。
 そして棺桶は義父の身長に丁度ぴったりでした。棺桶に収めた遺体に布団をかけ、その上に花を一杯に敷き詰めます。孫からの手紙などを一緒に収めます。そして蓋を閉めます。納棺の儀式はこれで終わりです。明日朝早くには火葬場へ親族で棺桶を運びます。当地では火葬した後に告別式を行います。(続く)

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