表題は、42歳の若さで1995年に亡くなった、漫画家三原順さんの原子力発電の問題を扱った作品のタイトルです。「Die Energie 5.2☆11.8」の意味は、原発はエネルギーを17産み出すが、電力として活用出来るのはそのうちの5.2だけで、あとの11.8はロスしている(捨てている)という意味。確か1982年に発表された作品なのですが、今読んでもちっとも古くなっていないので驚きです。30年近く前なのですが…私はチェルノブイリ原発事故の頃(1986年)読んで長い間しまってあったのですが、最近また読んでみました。
タイトルは、エネルギー効率のことなのですが、この数字は40年前の1970年の数字です。
17に対して5.2ですから30.5%ということになります。現在はどうなのでしょうか?40年以上もたったのですから格段に進歩を遂げているでしょうか。
こちらを参照して下さい ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%8A%B9%E7%8E%87
上のURLにある数値は、2008年の発電方法別の数値です。原子力発電は33%だそうです。40年たって3%弱しか向上していないことが分かります。石炭火力では最も条件が良い場合に50%、水力はなかなか高くて80~90%とあります。そして、あらゆる発電方法を平均した世界全体の発電効率はやはり33%なのだそうです。
原発は人里離れた遠隔地に立地され、遠く離れた大都市に送電しないといけないので、どうしても送電ロスが生じます。また原子炉の冷却水で生み出された大量の廃熱を海に捨てています。これを温水として都市部に供給できれば(いわゆるコージェネですね)エネルギー効率は飛躍的に向上しますが、遠隔地になるのでそれもできないのです(念のため-この場合の冷却水は放射能には汚染されていません)。
上記の作品の主人公は5.2をどう向上させるかということを、四六時中考えているのですが、2010年の現在も実用的に利用可能な方法は、1982年当時と同様に揚水発電だけという事実に驚いてしまいます。ITがドッグイヤーという言葉を生み出すほど日進月歩なのにこれはどうしたことなのでしょうか?
タイトルは、エネルギー効率のことなのですが、この数字は40年前の1970年の数字です。
17に対して5.2ですから30.5%ということになります。現在はどうなのでしょうか?40年以上もたったのですから格段に進歩を遂げているでしょうか。
こちらを参照して下さい ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%8A%B9%E7%8E%87
上のURLにある数値は、2008年の発電方法別の数値です。原子力発電は33%だそうです。40年たって3%弱しか向上していないことが分かります。石炭火力では最も条件が良い場合に50%、水力はなかなか高くて80~90%とあります。そして、あらゆる発電方法を平均した世界全体の発電効率はやはり33%なのだそうです。
原発は人里離れた遠隔地に立地され、遠く離れた大都市に送電しないといけないので、どうしても送電ロスが生じます。また原子炉の冷却水で生み出された大量の廃熱を海に捨てています。これを温水として都市部に供給できれば(いわゆるコージェネですね)エネルギー効率は飛躍的に向上しますが、遠隔地になるのでそれもできないのです(念のため-この場合の冷却水は放射能には汚染されていません)。
上記の作品の主人公は5.2をどう向上させるかということを、四六時中考えているのですが、2010年の現在も実用的に利用可能な方法は、1982年当時と同様に揚水発電だけという事実に驚いてしまいます。ITがドッグイヤーという言葉を生み出すほど日進月歩なのにこれはどうしたことなのでしょうか?