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(昨日の続き)
ちょっと面白いなと思ったことは、ファイヤーベントは、中国の東洋医学を、体制化した近代科学へのアンチテーゼとして評価しています。はっきりと書かれていないのですが、文化大革命時代の中国における東洋医学の再評価を指しているようです。確かに1960年代の中国では「はだしの医者」とかがもてはやされていたこともありました。しかし現代の中国では、精華大学の産学連携政策などアメリカよりも徹底していて、ファイヤーベントの評価とは対極の方向へ向かっているとしか思えないのですが。これはちょっとどうかなと思いました。
あと、ファイヤーベントの友人でライバル(?)である、ハンガリー出身の科学哲学者ラカトシュ・イムレは、ファイヤーベントの『方法への挑戦』への反論として、『方法の擁護』を著しています。こちらも持っていて読んでいないので読まないといけません。