博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

グリーンランドの雨の衝撃

2021年08月25日 | 環境・エネルギー
 読売新聞の報道によりますと「大部分が北極圏にあるグリーンランドを覆う氷床の最高地点(標高3000メートル超)で、雪ではなく雨を観測史上初めて確認したと、米国立雪氷データセンターが発表した。氷床全体で大雨による氷の大量融解も確認されたといい、地球温暖化の影響が本格化している可能性がある。降雨は14~16日、標高3216メートルの地点にある気象観測施設で観測された。この施設では1989年の設置以降、真夏でも降雪しか確認されていなかった。発表によると、北米大陸から暖気が入り込みやすい気圧配置になった影響で、グリーンランドの氷床全体に3日間で70億トンの雨水が降り注ぎ、降雨量が1950年以降で最多になった可能性があるという。15日には、8月中旬に解ける氷の平均量の7倍に達したと推定された」とのことで、私は真剣に衝撃を受けました。
 地球温暖化のはっきりと目に見える現象が発生したということです。雨がグリーンランドの平地や海岸部ではなく、内陸の最も標高の高い山の上で降ったというのは・・・信じがたいことです。北極圏の世界最大の島であるグリーンランドは面積の8割近くが氷河で覆われていて、その厚さは平均で2500メートルもあります。海に浮かぶ氷山や流氷が溶けても海面が上昇することはありませんが、陸地に集積した氷河が溶ければ海面は上昇します。もしもグリーンランドの氷がすべて溶けたとしたら、全地球の海面は約7メートルも上昇するそうです(注)。対策を取らなければ沿岸部の都市は水没してしまいますし、オランダやバングラデッシュ、南太平洋のサンゴ礁でできた島嶼国のような低地諸国は大変なことになります。
 実は恐ろしい影響はそれだけではないと考えられています。そのことについては、また別途ご紹介いたします。

(注)https://nazology.net/archives/95079
上記記事のソースで。⇒ https://www.yomiuri.co.jp/science/20210820-OYT1T50266/
上の図の引用元はこちらです。⇒ https://nsidc.org/greenland-today/2021/08/rain-at-the-summit-of-greenland/


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。