博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

まだ他にもあった「宇宙戦争」

2006年05月28日 | SF
 以前、「宇宙戦争」の話題を書きましたが、トム・クルーズ主演のそれの他に、もう一つ最近のリメイク版「宇宙戦争」がありました。(画像を参照して下さい)こちらも舞台は現代アメリカです。一応原作をかなり忠実になぞっています。異星人のウォーマシンが6本足になっている点と、主人公が異星人の体内に咄嗟に注射器でウィルスを注入する点が異なっています。
 ところで以前、トム・クルーズ主演のリメイク版で、主人公が情けない感じなので気に入らないという感想を見ました。しかし、ごく普通の市民が突然あのような事態に直面したらどうでしょう。トム・クルーズのようにしか振舞えないのではないでしょうか。そういう点では原作の意図に忠実なシナリオになっていたと思います(それでも主人公が手に持っていた手榴弾が異星人のウォーマシンに吸い込まれて、異星人アボーンという、奇跡のような幸運が主人公を救うという場面はありましたが)。
 しかし現実に、16~17世紀にアメリカ大陸に到来した西欧人が持ち込んだ天然痘によって多くの先住民が犠牲になったように、地球に到来した異星人が地球の病原体に感染して斃れるということは起こりうるでしょうか?
 実際には病原体が宿主に感染するということは結構大変なことです。ある程度複雑な生命体であれば免疫システムを備えていて、そう簡単には病原体を寄せ付けないからです。細菌やウィルスの感染能力自体、長い長い進化のプロセスの産物です。地球で進化したものではない生命体に地球の細菌やウィルスが簡単に感染できるものかどうかちょっと疑問な感じもします。むしろ地球の病原体が異星人の免疫系と接触して過剰な反応を誘発する(アナフィラキシ-ショックのようなもの)可能性の方が高いような気もします。
 そもそも進歩したテクノロジーの持ち主の異星人であれば、地球の生態系に接触する前に生物学的防御対策も当然準備してくるのではないかとも思うのですが。
 大体、こんな手間のかかる侵略行動をそもそも取るでしょうか?もっと手間のかからない攻撃方法が、進歩したテクノロジーを持つ異星人であればいくらでもあるような気がします。例えば地球人の反撃が届かない大気圏外から、所定の個数の核爆弾を投下し「核の冬」を誘発させ全地球的に食糧生産が成り立たないようにしてしばらく待っていれば、組織的な軍事的抵抗はほとんど不可能になっているでしょう。余り苦労しないで地球は手に入ります。「核の冬」はしばらく待てばおさまるでしょう。もっとも、これでは映画のストーリーが面白くならないかもしれませんが。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。