「レッドクリフ」を観るつもりが
サトエリのおっぱいに誘われて、こちらにしてしまった。
オダサクこと、織田作之助の原作らしく
「夫婦善哉」のような
どうしょうもない“あかんたれ”男と
しっかりもんの女の
大阪を舞台にしたお話。
サトエリがええ!、ものすごええ!!
ただ、大阪弁のイントネーションが時たま変に外れるのが
「サトエリは大阪・神戸育ちだけど、生まれは東京、
ネイティブじゃないからかな~?」
と気になっていたが、実はこれも計算
その謎はラストで明かされる。
そして八嶋智人演じる、
情けない、女々しい、ヤキモチ焼きのしゃーない男
これが、悲しいかな共感できてしまうのよ。
そうやねん、大阪の男はみんな
「しゃーない、あかんたれ」ですねん。
ほんで、みんな「おこちゃま」ですねん。
口だけは達者で、偉そうな事ぬかしてますけど
み~んな、おかん(嫁や彼女)の手の平の上ですわ。
脚本が「ガキ帝国」や「TATTOO(刺青)あり」の
西岡琢也さんやから、大阪の事はよう知ったはって
生玉さんや、口縄坂や、自由軒やら、
オダサクゆかりの渋い大阪(特に谷町界隈)がそこここに登場する。
でもって監督の池田敏春は山形県生まれなので
適度にギドギド差が抜けて、
「浪花」ではなく「浪速」の
程よい「ぬくもり」が残る秀作
この秋が深まった候、
ちょっと「御堂筋のイチョウ並木」気分になったら
貴方もこの映画にふれてみませんか?