赤い鳥には近づくな。
道を塞ぐ赤い鳥と青い鳥。赤い鳥は沈黙を貫き、青い鳥は囀り人々を通す。
赤い鳥と青い鳥は二羽で一つ。色が変わり、沈黙や囀りを繰り返す。
赤い鳥でいる時にその道を通った者は、幾度となくこの世から消え失せた。それは掟を守らない哀れな人間による自業自得である。
青い鳥は安全だが、時折審判の人間による処刑が待ち受けている。
鳥たちは鋼を司る。それが操る鋼は重く、そして高速で人間を葬る。その鋼にやられればひとたまりも無い。葬られた事も知らずに、その者はこの世から消え失せる事だろう。
くれぐれも、その道を通る際は十分に気をつけるように。